起業後、初めて融資を受けるなら「どこの金融機関」がオススメ?

起業後、初めて融資を受けるなら「どこの金融機関」がオススメ? 公開日:2018.03.01起業後の資金調達 – 日本政策金融公庫の融資
どの金融機関が借りやすい?

起業後に初めて融資を受けるなら信用金庫か日本政策金融公庫がオススメ!

資金調達の為に金融機関から融資を受けよう!と思った時に、真っ先に浮かべる金融機関は「銀行」ではないでしょうか? しかし、初めての融資を「銀行」に申し込むと断られるケースが多く見受けられます。 起業後、初めて融資をうけるならどこの金融機関が借りやすいのかをご紹介します。

1.初めての融資は「銀行」が向かない理由

銀行は株式会社です。そのため、株主への利益が優先事項となります。通常の株式会社と同じように、利益を得ることが重要となります。

そのため、融資の審査などもそれなりに厳しく、しっかりと実績のある企業でないと融資を受けるということは難しいと言えます。

とくに、メガバンクと言われる都市銀行は取引相手も大企業であることが多いため、起業後、初めて融資を受けるという方の場合には融資が通る確立はかなり厳しいと言えます。

都市銀行と地方銀行の違い

2.初めての融資なら「信用金庫」か「日本政策金融公庫」がオススメ!

都市銀行や地方銀行のような民間金融機関で融資を受けるという場合には、より地域に密着している「信用金庫」や「信用組合」などに融資の申込みをするほうが良いですが、信用金庫での融資は、基本的に信用保証協会を経由する信用保証付き融資となります。

信用保証付き融資の場合、融資確定までに時間がかかります。

信用金庫の融資の流れ

一方、日本政策金融公庫は公的金融機関です。創業者や中小企業の支援を目的としているため、起業前、起業直後、起業後、とどのタイミングでも条件次第で融資を受けることが可能です。

信用保証協会を経由する必要がないため、融資を受けるまでの期間も信用金庫よりも短くなることが多いです。また、無担保・無保証人で融資を受けることも出来るので、担保を用意できないという方でも融資の申込みをすることが出来ます。

日本政策金融公庫の融資の流れ

結論は・・・・

状況や借入希望金額にもよりますが、創業後に初めて融資を申し込むという方の場合には、日本政策金融公庫による融資をオススメします。

日本政策金融公庫をオススメする理由

3.信用金庫と日本政策金融公庫の2ヶ所から融資を受けるという方法もある!

日本政策金融公庫であっても、信用金庫であっても、初回融資で高額な融資というのは難しいです。

弊社のサービスをご利用になられたお客様の中に、1,400万円の融資を希望されていた方がいらっしゃいました。しかし、開業直後、初めての融資ということもあり、1,400万円全額を1ヶ所から借りるということは大変厳しい状況でした。

そこで、利用した方法が「協調融資」です。

日本政策金融公庫と信用金庫の2ヶ所から融資を受けるという方法で、トータルで1,400万円の資金調達に成功しました。

(1)協調融資とは

協調融資は複数の金融機関が借入希望者に対し、同条件で分担して融資を実施するという融資制度です。日本政策金融公庫は複数の金融機関と業務連携を行っているため、協調融資を積極的に行っています。

協調融資の詳細に関しては下記をご確認ください。

協調融資で資金調達!2つの金融機関から融資を受けよう

(2)協調融資の注意点

協調融資を利用して融資を行う場合、日本政策金融公庫のみで融資を受けるよりも融資開始までに時間がかかることがあります。

日本政策金融公庫では、協調融資を行うにあたり、信用金庫等もう一方の金融機関の融資が確定した後、融資実行となるというルールがあります。

信用金庫などで融資を受ける場合には、基本的に信用保証協会による面談等を受ける必要があるため、融資確定までに2ヶ月以上かかることが一般的です。

日本政策金融公庫と他の金融機関での協調融資を受けると融資確定までに2ヶ月~3ヶ月はかかると思っておきましょう。

まとめ

日本政策金融公庫がオススメです

創業後に初めて融資を受けたい!という場合には、日本政策金融公庫がオススメです。日本政策金融公庫は貸付が専門の金融機関であるため、通帳がありません。

融資を受ける際には着金用の口座の準備が必要となります。可能であれば、お近くの信用金庫に着金用の口座を開設し、信用金庫との繋がりを作っておくと、資金調達が必要となった時に力になってくれる可能性が高いです。

資金調達は資金繰りが悪化するよりも前に計画的に行うことが大切です。資金調達のパイプ作りも経営者にとっては重要なお仕事と言えるのではないでしょうか?

資金調達マニュアルについてもっと見る(一覧ページへ)>
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://support.so-labo.co.jp/

融資支援実績 6,000件超独立・開業・事業用資金の資金調達を
ソラボがサポートします。

  • 独立するための資金調達をしたい
  • 金融機関から開業資金の融資を受けたい
  • 手元資金が足りず資金繰りに困っている

中小企業庁の認定を受けた認定支援機関である株式会社SoLabo(ソラボ)が、
あなたの資金調達をサポートします。

ソラボのできること

新規創業・開業の相談受付・融資支援業務、既存事業者の融資支援業務(金融機関のご提案・提出書類作成支援・面談に向けたアドバイス・スケジュール調整等)

今すぐ融資の無料診断