クラウドファンディングをマーケティングツールとして使う効果的な利用法とは?

クラウドファンディングをマーケティングツールとして使う効果的な利用法とは? 起業後の資金調達 – クラウドファンディング
クラウドファンディング マーケテインング

クラウドファンディング=資金調達、と思われがちですが、実はそれだけではありません。

次世代の資金調達法として注目されているクラウドファンディングですが、実はテストマーケテイングや広報としての側面も持ち合わせます。

既に事業を立ち上げたあとで資金調達が必要な方は、是非この記事をお読みください。読み終わったあとには、クラウドファンディングの別の側面を事業に効果的に役立てることができるでしょう。

 1.クラウドファンディングを使う大手企業の実態とは

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クラウドファンディングとは、Webサイト上でプロジェクトを不特定多数の人へプレゼンし、成功すれば資金調達ができるという仕組みです。クラウドファンディングサイトを運営する運営会社は資金調達をしたい事業者と投資家の間に立ち、投資されるお金の一部を手数料として差し引くことで事業を拡大しています。

 クラウドファンディングは一見、自己資金力のない個人事業主かベンチャー企業の資金調達法だと思われがちですが決してそうではありません。

 First Flight - Sony

※上記URLをクリックすると、ソニーのFirst Flightサイトへリンクします

 例えば、大手企業のソニーは以前からソニー銀行で投資型クラウドファンディングを手掛けていますが、クラウドファンディングにEコマースをプラスした「First Flight」というサイトを立ち上げています。

①ティザー⇒②クラウドファンディング⇒③Eコマース

 First Flightではまず上記のように①~③の3段階にサイトが構成されています。

  •  ①ティザーではユーザー同士で商品提案や応援メッセージなどを受け合います。この時点では、まだ正式なプロジェクトとはなっておらず、ブレインストーミング(活発な集団議論)状態です。
  •  ②クラウドファンディングではチャレンジャーがプロジェクトを提案し、それに賛同する人はサポーターとなり資金を提供します。
  •  ③Eコマースでは、チャレンジャーとサポーターで開発した商品やサービスを購入できます。

 従来のクラウドファンディングサイトとの大きな違いは、①ティザーと③Eコマースがあることでしょう。サイトを訪れるユーザーとチャレンジャーの意見をFirst Flightというサイト上で行うことにより、運営会社であるソニーはその意見を本来の商品開発や市場把握にまるまる使うことができるのです。

 2.クラウドファンディングをテストマーケティングとして利用しよう

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テストマーケティングとは、新製品を世に送り出す前に、そのリスクを最小限に抑える目的で行う代表的なマーケティング手法です。

 もし、あなたが事業で何かの商品を開発しているなら、いきなり本番としてのロットで生産するのではなく、まずはクラウドファンディングにプロジェクトとして提案し、世の中の反応をみてみるということはテストマーケティングに値します。

クラウドファンディングでユーザーの反応をみると、具体的な声がわかります。(商品の重量の部分がネックになった、など)通常、テストマーケティングにも膨大な資金がかかりますが、クラウドファンディングを利用すればほぼ無料でそれが可能になるのです。

 3.クラウドファンディングを広報として利用しよう

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企業での広報とは、自社のブランディングのため、メディアへ取り上げてもらうよう各種情報を発信することです。クラウドファンディングにプロジェクトを掲載すること自体、多くの人目に触れますので一種の広報と言えるでしょう。

 他社との差別化を図りたい、ネームバリューを上げたい、など様々な目的で広報は行われますが、その一環としてクラウドファンディングも利用されています。

 特に、クラウドファンディングでは動画も掲載できますが、この動画は企業PRとして多いに利用すべきです。なぜなら、ユーザーは長文よりも短文、短文よりも動画、と直感的にブラウジングします。動画は現在、ネット社会の中で最も効果の高い訴求方法として知られています。

 4.クラウドファンディングをプロモーション活動に利用しよう

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広告宣伝の世界では、一つの商品に対する宣伝はいくつも重ねた方が効果は上がるとされています。テレビでもネットでも交通広告でも、1つだけの宣伝をするのではなく、あらゆる角度の宣伝を打ち続ければそれだけ売り上げは上がることでしょう。

 しかし、同時にそれだけ広告費もかかってしまいます。

・ Makuake
・ CAMPFIRE
・ Readyfor
・ A-port

これらのクラウドファンディングは基本的に開始時は手数料無料です。各クラウドファンディングサイトでは、資金調達法は主に「All-or-Nothin」形式(目標額に届かない場合は1円も受け取れない)か「All-in」形式(目標金額に届かなくても資金が受け取れる)があります。プロモーション活動として利用するのであれば、All-in形式にしましょう。プロジェクト終了後も、賛同者にメルマガやDMといった形でプロモーションを続けることができます。

 まとめ

「クラウドファンディング=面白いことをする事業主のための資金調達」ではありません。大企業も注目するほどのポテンシャルを持つクラウドファンディングを有効活用すれば、単純な資金調達だけではなくその先の新規顧客獲得にもつなげることが可能です。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。