創業融資と違い、既に事業を始めている方にはつなぎ融資などの一時的な資金が急に必要となる場合があります。
1か月後、2週間後の融資ではなく、できれば今日着金になる融資はないのか?
そんな急ぎの融資をご要望の方のために、即日着金のローンがあるのか、多方面の資金調達法をまとめてみました。是非ご覧ください。
1.事業融資の種類別:着金までにかかる日数
事業融資とは個人の住宅ローンなどとは違い、ビジネスに使うことを前提に金利付きでお金を貸してくれる金融商品です。個人のローンよりも全体的に借入可能額は大きく、最大で3億円以上の融資も金融機関や事業主のレベルによっては可能です。
事業融資で即日着金できるローンがあるのかを調べる前に、まずは各事業融資ではどれぐらいの日数で着金するのかをご紹介しましょう。
公的機関 |
申し込みから着金までにかかる日数 |
民間機関 |
申し込みから着金までにかかる日数 |
日本政策金融公庫 (プロパー融資) |
20日間 |
プロパー融資 |
2~3週間 |
制度融資 |
2か月 |
法人向け ビジネスローン |
最短即日 |
信用保証協会 |
1か月 |
個人事業主向け ビジネスローン |
最短即日 |
ビジネスローン以外は着金までに2週間から2か月かかります。この理由として、融資の審査方法がビジネスローンとそれ以外では異なることが挙げられます。
2.即日入金が可能な融資は大手消費者金融のみ
融資の審査方法は通常、申込者から提出された源泉徴収票や確定申告書などの書類や申告内容を金融機関の担当者が目視で確認し厳密に審査します。不明点があれば申込者に電話連絡をしますし、第三者であるCICという信用情報機関に問合せをしてその結果を審査結果に反映させるという作業も行っています。
自社のみで審査しているわけではないので、最低でも2週間という審査機関が必要となるのですが、大手消費者金融期間の提供するビジネスローンの場合はスコアリングシステムを採用しています。
スコアリングシステムとは、企業や個人の信用度をロジックに基づいて数値化して審査時間の短縮化を図る自動与信システムです。大口の融資の場合(1,000万円以上など)の場合は担当者を通して慎重な審査を行いますが、小口の融資(~300万円など)の場合はこのスコアリングシステムを使うため最短で即日の融資が可能なのです。
3.多数あるビジネスローンの中でもどのローンが早く着金するのか?
以下でご紹介する2社以外にも、アコム・アイフルなどの大手消費者金融は着金スピードがはやめです。
①ビジネクスト
ビジネクストは近年勢いのある事業者向けローン会社です。スタッフの接客が良いと口コミでも評判のある会社ですが、すべての方が即日入金されるわけではありません。現実的なところでは、申し込みから最短で2営業日かかると考えておきましょう。
②SMBCモビット
三菱系の銀行カードローンのモビットです。急にお金が必要になった場合も、web申し込みからすぐに確認電話がかかってきます。また、近所に東京三菱UFJ銀行があれば中にカード作成専用のブースがありテレビ電話で審査できる支店もあります。(ATMだけの場合はブースはなし)
4.できるだけ早く着金するためのコツとは?
①当日のできるだけ早い時間帯に申し込む
即日入金は最も早い場合をアピールする宣伝用の文言です。即日入金にトライする場合は、最低でも午前中10時には申し込みを完了させましょう。
②入力ミスをなくす
急ぎのあまり、住所や氏名に誤りがあった。こんな場合は審査も遅くなる、または否決となります。どんなに急いでいても、お金を借りる申し込みなのですから丁寧な入力を心がけましょう。
③コールセンターに自分から電話をする
Web入力しても実際に金融機関があなたの申し込みをすぐに見るとは限りません。メールで送られている申し込み番号などをメモし、自分から電話連絡をすれば審査の順番を速めてもらえます。
④当日までにできるだけ負債を少なくする
これは審査を速めるというより審査に通過するためのコツですが、借入額に対して現在の負債が多いと融資が否決となります。今現在、リボ払いで100万円借りているのにさらに100万円借りるのは難しいでしょう。
④カードの作りすぎを控える
ポイントサイトではード新規作成で多額のポイントがもらえますが、それを目当てにカードを作りすぎないようにしましょう。カードの作成履歴は個人の信用機関で履歴として起こっています。お金に困っている人、という印象を与えてしまいます。
5注意!ビジネスローンは公的機関の融資より金利が高い
即日または2日程度で着金するビジネスローンの存在は、急な出費がある事業主には非常に頼りになる存在です。
しかしながら、「困ったらビジネスローンがある」と安心しているのも問題です。融資はただではなく金利を支払わなくてはいけない金融商品です。公的機関と比べ、かなり金利の高いものもありますので、きちんと返済できるのか翌月以降の資金繰りを考え自転車操業にならないような経営をしてください。
まとめ
即日着金をうたうビジネスローンは多々ありますが、確実に当日に入金される保証はありません。お金が必要となった時点ではなく、前もって資金繰りを予測し金利の安い公的機関から多めに借りておくのも良い方法です。
どうしても緊急のお金が必要な場合は事業をしていると必ずありますので、日ごろから運転資金を多めにとっておく経営を行いましょう。
資金調達で悩むならまずは専門家に相談を!融資専門の無料相談と資金調達Q&Aは

平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。