シェアハウスを開業するための流れとは? | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

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シェアハウスを開業するための流れとは?

入居者同士のコミュニケーションを楽しむことが出来たり、同じ趣味の人のコミュニティを作ることができるなど、若い世代からシニア層まで人気のシェアハウス。

せっかく不動産経営を行うならシェアハウスを開業したら楽しそうだなとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?シェアハウスを開業する際の流れなどご紹介します。

1.シェアハウス開業の基礎「3つの経営方式」

シェアハウスは管理方式に3つのパターンがあります。

(1)自社方式

シェアハウスとして使用する物件の所有者が、シェアハウスの管理も自分で行う方法です。

自社方式の場合には、他社に管理委託を依頼する必要がないため、その分のコストを削減することが期待できます。また、入居の手続等もご自身で行ないますので、入居者の方と接点を持つことが可能です。ただし、空室のリスクやトラブルが発生した際の対応などもすべてご自身で行う必要があります。

(2)委託方式

シェアハウスの運営と管理部分を外部に委託する方法です。入居者との賃貸借契約はご自身で行います。シェアハウスの運営管理は運営管理会社が行ってくれますが、委託料を支払う必要があります。また、賃貸借に関してはご自身の管理となりますので、空室のリスクは伴います。

(3)サブリース方式

シェアハウスとして使用する物件を運営管理会社に賃貸する方法です。サブリース方式の場合には、入居者との賃貸借契約等も含め、シェアハウスの運営管理はすべて運営管理会社が行ないます。

2.シェアハウス開業の流れ

シェアハウスの開業を行う場合には、大きくわけて以下のようになります。

 

シェアハウス開業の流れ

自社方式の場合には全てご自身で行う必要があり、委託方式の場合には、物件の準備や、入居者との賃貸契約等に関してはご自身で行う必要があります。ここでは、自社方式の場合にはどのような準備が必要かをご紹介します。

(1)物件の準備

シェアハウスとして利用する物件を購入もしくは賃貸で用意します。シェアハウスの場合には、購入にせよ賃貸にせよ、シェアハウスとして利用できるように、リフォーム等の工事が必要です。シェアハウスのリフォーム費用は物件の大きさや内装のこだわり方などによっても異なります。こだわりを持ちすぎると当然、跳ね上がってくる部分です。物件の20%程度がリフォーム・イノベーション費用の目安としましょう。

【リフォーム費用を抑えるための物件選びのポイント】

シェアハウスとして活用しやすい間取りの物件を探しておくとリフォーム費用を抑えることができます。シェアハウスの場合、トイレやお風呂、洗面所は入居者が共有で利用します。

そのため、バス・トイレ別はもちろんですが、できれば洗面所も別になっていると利便性が高くなります。それぞれの分離工事を行うとかなりの費用がかかりますので、リフォーム費用を抑えるためにはこの部分はしっかりとチェックしておきましょう。

また、入居者が利用する部屋は独立した個室でなければなりません。予め独立した個室が多い物件や少しリフォームすると独立した個室を増やせるような物件を選ぶようにしましょう。

(2)入居者募集までの準備

シェアハウスのコンセプトを決める

物件が決まったら、リフォームやリノベーションなどシェアハウスとして活用できるようにする必要があります。この際に、抑えておいていただきたいポイントは、シェアハウスのコンセプトを決定しておくという事です。

リフォームをする際に、どのような人に入居してもらいたいかなどのコンセプトを明確にしておくと、内装のイメージ等もつけやすくなります。

例えば、犬と暮らせるシェアハウスであれば、足が洗える場所を設置したり、床材を滑りにくいものにしたり、ドックランを準備するなど犬と暮らす人が利用しやすい用にリフォームすることが出来ます。

しっかりとコンセプトを確立しておくことで、入居する人をイメージすることが可能です。

家具を準備する

シェアハウスの場合、共有部分の家具や各部屋に備え付けておく家具等を準備しておく必要があります。

 

共有部分と個室部分の家具・家電

 

各部屋の家具に関しては入居者の好み等もあるため、必要最低限のものを準備しておきましょう。

家賃を設定する

シェアハウスを開業する地域のワンルームマンションの賃料が相場となっているようです。

個室の広さなどによっても異なります。シェアハウスのサイトなどを確認して、同様の規模のシェアハウスの家賃を調べてみても良いかもしれませんね。

(3)入居者の募集

シェアハウスの入居者募集は、インターネットを利用した方法が一般的です。シェアハウス専門のポータルサイトがたくさんありますので、ご自身の開業するシェアハウスのイメージに合わせたサイトに登録しましょう。

―シェアハウスのポータルサイト-

ひつじ不動産

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colosh

Guest House Bank

(4)運営の開始

入居者を募集したら、入居者が入居してからのことを決めておきましょう。入居者同士のトラブルなどを防止するためにも、シェアハウスの簡単なルールを作成しておくと良いと思います。

特に、喫煙などに関するルールやルールを守ってもらえない場合の対処などは入居者の方に周知できるようにしっかりと定めておきましょう。

まとめ

テレビ番組として放送されてから、大人気となっているシェアハウスですが、リフォームやリノベーションに大きく費用がかかる傾向にあります。また、ある程度の家具・家電の準備も必要となるため、通常の不動産管理よりも開業前の費用がかかることが予想されます。

シェアハウスの開業で資金調達を行う場合には、ある程度の自己資金をしっかりと準備しましょう。

創業時の融資では「過去の経験」が重要になることが多いのですが、シェアハウスや不動産投資の場合には「過去の経験」よりも、その不動産の資産価値が融資成功の鍵となります。

資金調達という点でも、これから先の安定した経営という点でも立地条件を踏まえ、資産価値の高い物件で開業しましょう。

この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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