不動産を売却しやすくするホームステージング業ではどう融資を受ける?

不動産売却のカギ?!ホームステージング業で融資を受けるコツ 起業のための資金調達 – 不動産(販売・仲介・内外装・リフォーム)
ホームステージング業で融資を受ける際の注意点をお伝えします。

ホームステージングという言葉をご存知ですか?

不動産をより売却しやすくするため、家具などの内装をコーディネートするサービスのことです。海外では当たり前のように普及していたホームステージングですが、日本の不動産業界でも最近ホームステージング業は注目されています。また、最近ではホームステージング業は遺品整理代行業としての側面も持ち合わせています。

今回の記事では、ホームステージング業で融資を受ける際の注意点について触れていきます。

 1.ホームステージング業とは?

①ホームステージングビジネスの業務

画像

不動産を売却する際、実際の部屋の写真をWEBサイトやチラシに掲載しますよね。購入希望者は、その部屋の間取りや築年数をもちろんチェックしますが、部屋の写真も購入をするかどうかの重要な判断材料にしています。ホームステージング業は、売りたい不動産の見た目をステージング(=デコレーション)して売りやすくするというビジネスです。具体的には、ガランとした物件にラグマットやテーブルなどの家具とお皿や花瓶などの小物を選択し、手配し、搬入し、片付けるところまで全てやります。

 ②ホームステージング業はなぜ人気?

今、日本では長期で低金利が続いていて、銀行にお金を預けても利息はほぼつきません。また、少子高齢化で日本の先行きが非常に不透明です。そのためか、資産運用で不動産投資をする人としたい人が増えています。

 不動産投資人口が増えたことを背景に、ホームステージング業も新たに注目を集めています。海外では当たり前のように浸透していたホームステージング業ですが、日本ではニトリや住友不動産販売などの超・大手企業が参入しています。

 ニトリでは、写真撮影のみで7万円~といったリーズナブルな価格でホームステージングサービスを提供しています。30日間家具をレンタルする場合の相場は17万円前後です。

 ③ホームステージング業と片付け・遺品整理

画像

また、ホームステージングには「お片付け」というもう一つの側面があります。内装だけでなく片付け・掃除のスペシャリストであるホームステージャーへ遺品整理の代行を依頼する方も高齢者増加を背景に増えています。以下は、お片付け代行を行うホームステージング業者のWEBサイトです。

 サマンサ・ホームステージング|ホームステージング ホームステージャー

※上記URLをクリックすると、外部サイトへリンクします 

2. ホームステージング業の市場規模は300億円!融資との関係性

「ニトリや住友不動産がやっているホームステージング業に、個人事業主の自分が参戦しても負けるかも」としり込みする必要はありません。ニトリのように自社で家具・写真撮影部隊・移動手段を持つ企業は別ですが、多くの場合、ホームステージング業は大手企業の場合でも「外注」されているからです。 

以下のWEBサイトでは人気のホームステージングの専門家ランキングという記事を掲載しているのですが、女性一人でやっていそうな専門家もたくさん掲載されています。このことから、ホームステージング業は必ずしも大手企業の専売特許ではないことが理解できます。

 住まいのアイデア、インテリア写真 | Houzz (ハウズ)

※上記URLをクリックすると、外部サイトへリンクします

 では、ホームステージング業で開業するとして、その際に必要な経験やスキルはなんでしょうか?それは、「インテリアコーディネート経験」や「写真撮影現場に携わった経験」、「企業サイトに写真を掲載した経験」などが挙げられます。それと同時に、不動産仲介業で長く物件を紹介している方も、売れやすい物件のノウハウを持つためホームステージング業では有利と言えます。

 直接のホームステージング業の経験がなくとも、ホームステージングに近い経験を持つことで開業への道は開けます。「消費者は物件を購入するかを6秒で決める」とは不動産業界で知られた常識です。ホームステージングサービスで、中古物件の価値は上がり、市場規模は300億円とも言われています。

【参照】週刊住宅4/16発刊号にて、弊社COO加藤のインタビューを掲載していただきました。

※上記URLをクリックすると、HOME STAGING JAPANの記事へとリンクします

消費者は物件をホームステージング業で開業したい方で開業資金が不足している方は、事業融資も検討することで実際の開業が現実的となることでしょう。

 3. ホームステージング業の開業をするには

画像

一口にホームステージング業と言っても、単に内装のコーディネートのみをする業者、家具もレンタルする業者、お片付けだけする業者、と様々です。あなたがどのようなホームステージング業を目指すのか、業務範囲をはっきりすることで融資を受ける上での事業計画は明確になります。

 ①資格や許認可の有無

ホームステージングには公式の資格があります。一般社団法人日本ホームステージング協会が実施する「ホームステージャー2級・1級」の資格です。ホームステージャー試験での内容はホームステージング概論、片付け、概論、遺品整理、インテリアとなっており、ホームステージャーの資格認定講義はテキスト込みで税込み23,760円です。

一般社団法人日本ホームステージング協会|認定資格について

※上記URLをクリックすると、一般社団法人日本ホームステージング協会の公式ページへリンクします 

お片付けや遺品整理としてホームステージング業を開業するのであれば大きな倉庫は必要ありませんが、家具の貸出も行う場合は自前の家具や他社家具リース会社との契約が必要です。 

②物件の準備

ホームステージング業では個人事業主よりも会社設立した法人の方が多く見受けられます。それは、不動産仲介業者からの依頼が多いということから信頼されやすい法人を選ぶ消費者が多いからです。

 ホームステージング業を開業するのであれば、商談スペースや内装や過去の事例をファイリングする資料などを展示する事務所を契約します。不動産契約をするには、前家賃も含めて月額家賃の6か月分を準備しておくと余裕が出るでしょう。 

③家具と運搬するトラックの準備

ホームステージング業のキモである家具の手配と運搬についても考える必要があります。自社ですべて行うのであれば、1千万円以上もの資金、そして大きな倉庫のようなスペースが必要です。

 元々家具屋で働いていたのでツテがある、知り合いが家具と小物のリース業をやっているので連携できる、という方はホームステージング業を開業しやすいです。

 ④人材・その他段ボールなどの資材の準備

ホームステージング業のうち写真撮影や家具の選定といった部分はすべて一人で行う事も可能です。ですが、家具と小物の運搬・片付けの部分は正直一人では大変です。パートタイムの従業員を雇うこと、そして他社との提携を検討する必要があります。

 また、ホームステージング業では細かい小物の片付けや整理も必要ですので、掃除用具や運搬用の段ボールの準備も必要になります。 

4. ホームステージング業で融資を受ける際の注意点

①遺品整理をする場合は「遺品整理士」「一般廃棄物収集運搬許可証」も考慮

ホームステージング業を開業するのに必ず必要な許認可はありません。けれども、ホームステージング業で遺品整理もサービス内容に含めるのであれば、「遺品整理士」という資格も取得しておいた方が消費者は安心し信頼することでしょう。※なくても営業は可能。 

また、一般家庭から出たごみの収集・運搬・処分も業務範囲に含めるのであれば「一般廃棄物収集運搬許可証」の取得が必要になります。

 ②いかに短期間で不動産を売却できるかがカギ

不動産の売却までの期間を短縮することがホームステージング業を依頼する消費者のニーズです。そのため、市場のニーズをよく知り、それに合ったステージングを実現するのもホームステージャーの腕の見せ所です。

 ホームステージング業で不動産を売却できた実績があれば、このビジネスに需要があることが金融機関にも証明でき、融資の審査も通りやすくなります。売却実績は忘れずにエクセルなどにまとめておきましょう。

 まとめ

 不動産投資の盛り上がりとともに今後も注目されるホームステージング業。比較的、個人事業主よりも会社設立される方が多い業界です。

開業にはテナントの賃貸契約や家具の手配などで資金が必要です。ホームステージング業の開業で資金不足の方は、資金調達で融資も検討してみるとよいでしょう。

資金調達で悩むならまずは専門家に相談を!融資専門の無料相談と資金調達Q&Aは

 

 

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。