新たに農業を始める方向けの融資制度があるってホント!?
脱サラをして、新しく農家としての人生を歩みたいという人もいるでしょう。 そこで、考えなければならないのが必要な資金です。そこで今回は、農業を始めるにあたって必要な資金と安く抑えるための方法について説明していきます。
1.一般的な就農資金
一般的に、新しく農業を始めるにあたって用意する資金の平均金額は570万円です。内訳としては、設備投資などが420万円程度、当面の生活費が150万円程度が必要になる傾向があるからです。
農業を始めた場合、農作物を収穫して現金として入ってくるまでは収入がないため、あらかじめ生活費を用意しておく必要があります。また、収穫できたとしても思うように売れるとは限りません。
そのため、目安として、生活費は1~2年分用意しておくとよいでしょう。また、種子や肥料、ガソリンといった農業をやっていくうえで必ず必要になる営農資金も必要です。
営農資金は平均として年160万円ほどです。営農資金は農業をしていく限り、必ず毎年かかる費用です。かかる費用は作る作物によって変わりますので、事前にチェックしておきましょう。
そして、農業のために必要な農地を取得する必要があります。農地は買うよりも借りることを検討して下さ。農地の借地料はだいたい10アールあたり畑で5500円、田んぼで10000円ほどです。購入するよりも農地を用意しやすい可能性があるので、借りることを検討してください。
2.設備投資を安く抑えるために
新たに農業を始める場合の費用として、最も大きいのがトラクターやトラックなどの設備投資です。
平均的な初期費用は420万円ですが、金額は作物によっても変わります。ほとんどの人が購入することになるトラクターは新品を買うと180万円からで、高いものですと1000万円以上にもなります。
その他にも、トラックやコンバインなど買わなければならないものあります。
この初期費用をいかに抑えることができるかどうかが農業を始めるにあたってのポイントです。
例えば、自治体の支援制度を利用する方法があります。自治体によっては、新規就農者向けに農業に必要な機材や資材の購入を支援する制度があります。そのため、収納予定地が決まれば、その自治体の窓口に相談してみましょう。
また、機材を他の農家の人と共用したり、農地がそれほど大きくなければ手作業で済ませたりするのも手です。
3.新規就農者のための資金援助制度
上記のように、新たに農業をはじめようと思った場合、それなりの資金が必要になります。そこで、農協(JA)や日本政策金融公庫(公庫)からの融資を活用することを検討してください。
どちらも新規就農者の初期費用のために低金利での融資制度を用意しています。
JAバンク「JAの農業融資」 日本政策金融公庫「新規就農・農業参入支援」 |
また、農業の場合は当面の生活費の用意も問題です。農業は収穫期にしか収入がなく、種子を撒いてから収穫できりまでに最低でも3カ月かかります。また、収穫できらからといって高く売れるとも限りません。
そこで、農林水産省による農業次世代人材投資資金の活用をおすすめします。これは新規就農者のために、当面の生活費を補助する目的で設けられています。
どちらの融資も年齢制限が設けられていますので、農業を始めようと思っている方ははやめに融資を申込むようにしましょう。
まとめ
新規就農者にとって、初期費用は大きな問題です。農業を始めるためには揃えなければならないものも多く、当面の生活費も用意する必要があるからです。そのため、初期費用をできるだけ抑える必要がありますが、そのための方法はたくさんあります。特に最近は、新規就農者向けの融資制度も充実しています。
これから、農業によって生計を立てていこうと考えている方は、初期費用を少しでも抑えるために使える支援制度などを確認してみてはいかがでしょうか。
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平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
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自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。
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