ネットショップを開業するための費用や基礎知識を知っておこう!

ネットショップを開業するための費用や基礎知識を知っておこう! 公開日:2018.04.04起業のための資金調達 – ECサイト・ネットショップ
ネットショップ 開業

日常的に使う人がどんどん増えているネットショップ。実店舗よりも、なんだか簡単に作れる気がしませんか?

しかし、実際のところはどうなのでしょうか?

ネットショップの開業に興味のある人に向けて、開業に必要な知識をまとめてみました。是非。最後までご覧ください!

 1. ネットショップ=ECサイト

①ECサイトって何?

ネットショップという言葉は専門用語ではECサイトと言います。ECサイトとは、自社の商品やサービスをインターネット上で運営する独自のお店で販売するサイトを指します。かいつまんで言うと、商品の画像がずらっと並んでいて、画面上にカートがあるサイトがよくありますよね。あれらは全て、ECサイトです。

 ②ECサイトはどんどん増えている!

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ECサイトは年々増えています。経済産業省の統計によると、特にアパレル分野では前年度10%以上の伸び率だそうで、徐々に実店舗販売からECサイトへと移行しています。

 有名アパレルECサイトのZOZOTOWNのように、「実店舗では下見だけ。実際に買うのはネットショップで」という商法を生み出す企業も出現しています。ZOZOTOWNが産み出したスマホアプリ「WEAR」では自分の顔と欲しい服のコーデをスマホ上で簡単にチェックできるため、ますます実店舗を下見として利用する若者が増えているのです。

 なお、海外でECサイトが最も伸びているのは現在中国、アメリカの二国。国内でのECサイトはまだまだ今後、増えそうな勢いです。

 2. ECサイトはどうやって作る?

最初に申し上げますと、ECサイトを創るのは決して簡単ではありません。最低限必要な専門知識があります。しかし、元々ネットやPCが好きなあなたであればきっと大丈夫。焦らず、着実に準備をすることが大切です。

①実店舗を創る場合と基本的な流れは似ている

実店舗の場合は、以下のような流れで開業します。

  1. どんな店をどんな場所に作るのか、などの計画を立てる
  2. お店を開くための不動産を契約する
  3. 商品を仕入れる
  4. 従業員を雇う
  5. 宣伝をする

 ECサイトの場合も、基本的な考え方は同じです。但し、不動産契約、従業員、宣伝の部分が実作業レベルでとても異なります。

②ECサイトの不動産契約=ドメイン、サーバー契約しよう

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(1)ドメインとは

商品やサービスを売るために、ネット上のお店を創る必要があります。ネット上のお店とは、つまりECサイトのことです。しかし、ECサイトはいきなり作ることはできません。ECサイトを創るための土地を契約しなくてはいけないのです。ネット上の土地(部分領域)のことをドメインと呼びます。

 ドメインとは、簡単に言うとURLのスラッシュ(/)前の文字列です。例えば、あなたが今ご覧になっているこのサイト(資金調達ノート)のURLはhttps://start-note.com/ です。start-note.comの部分が、ドメインとなります。ドメインはお名前ドットコムなどのECサイトで、格安で契約できます。

 (2)WHOISとは

ドメインはどんなものでも自由に選べる訳ではありません。まず、ドット(.)以下は.com(ドットコム)や.net.(ドットネット)や.info(ドットインフォ)などがよく使われるドメインです。

 ドットの前は、お店のURLとなるので分かりやすい特徴ある名前を考えましょう。例えば、リンゴを売るためのECサイトであれば、ringo.netなんてどうでしょうか。Ringo.neを既に誰かが使用しているのであれば、あなたはringo.net以外のドメインを取らなくてはいけません。住所と同じで、同一の住所はネット上に2つ存在しません。

 WHOISというサイトを使えば、あなたが取得したいドメインが既に他人が使用しているかどうかが一発で分かります。WHOISで検索したところ、ringo.netにはIPアドレスというドメインとセットになった番号(電話番号のようなもの)が表示されました。従って、このドメインは利用できないということが把握できます。

 (3)サーバーとは

また、サーバーとはお店を創るための画像や文章などのファイル(データ)をたくさん入れる箱のようなものをイメージしてください。ドメインとサーバーをセットで契約もできますし、別々で契約することも可能です。

 サーバーを選ぶ際、データがどれぐらい入るか(要領)はギガバイト(GB)という言葉で表現されます。初期費用を抑えたいのであれば、まずは200GBで月額1,500円ぐらいの格安サーバーを利用しましょう。

③ECサイトの店舗運営=ショッピングカート、決済システム、メールシステムなどを準備しよう

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 ECサイトのお店は主に、ショッピングカート、決済システム、メールシステム、受注管理システム、顧客管理システム、商品管理システムから成り立ちます。何だか大変そう、と思われる方もいるかもしれませんが、心配ありません!ショッピングカートや受注管理機能付きのサーバーがあるので、それを使うという手もあります。およそ月額1万円~から利用可能です。

④ECサイトの従業員=販売員は必要ない!

ECサイトはネット上のショップなので、商品を販売するための営業マンは必要ありません。また、受注を受けたら受注管理システムからメールが自動配信されます。

 代わりに、ECサイトの画像や文章力が販売員やスタッフとなりお客様の接客をします。売れるECサイトを創りたいのであれば、画素数の高いデジカメは合った方が役に立つでしょう。画像の加工やライティング技術(読めれるメルマガ)は、運営上あった方が良いスキルです。

 ⑤単独でやるのか、楽天などに出店するのか考えよう

ネットショップの運営は、ドメイン(インターネット上の土地)を自分で登録し、デザインを自分で依頼し、というように全て自分で行う単独型とamazonや楽天のようなショッピングモールへ出店する方法との2つの選択肢があります。

 以下にメリットとデメリットをまとめますので、ご参考にしてください。 

 

単独型

ショッピングモール型

利用するメリット

①自分のこだわりを出せる

サイトの構成やWebページのデザインなど、細部にわたるまで全てあなたの希望通りのECサイトが可能です

②最低契約期間を短くできる

amazonでの最低契約期間は12か月、ポンパレモールでは6か月です。自分でレンタルサーバを契約するのであれば、1か月からという短い最低利用期間で利用できます。

③独自ドメインがとれる

ショッピングモールで出店すると、あなたのネットショップのURLはamazonや楽天のドメインの下に表示されます。そのため、お店の存在感としては希薄になります。

①開業までの時間が節約できる

既にあるネット上のショッピングモールに店を追加するだけ。面倒な受注管理や出荷業務なども丸投げできる

②サイトを構築する知識が不要

既にあるシステムを利用するだけなので、サイト構築のための知識が必要ありません

③サポートや集客力がある

実店舗のないショップでは、ネームバリューやサポートがあるかないかで顧客の信頼度が変化します。

利用するデメリット

①お金がかかる

ECサイトの構築やWebデザインを依頼すると、1ページで20万円というようにページ単位の費用となります。

 

②最低限のWeb知識が必要

外部にシステムやデザインを依頼するとしても、最低限のWeb知識がないと交渉や契約が難航します。

①出店数が多く、お店の存在感を出しづらい

ショッピングモールで買い物する場合、まず商品ありきで買い物する人が多いのです。あの店で買い物しよう!と思わせるには、単独型の方が有利です。

②辛辣なレビューは覚悟しよう

ショッピングモールでは顔が見えない代わりに、購入済ユーザーは自由にコメントを投稿できます。良い評価の場合はよいのですが、悪い評価がつくと後々の売上に響きます。

 ⑥ECサイトの宣伝=SEOとは?

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実店舗でもチラシや交通広告などで宣伝をするように、ECサイトでも集客のために宣をします。ネット上の宣伝方法をSEOと呼びます。ネットショップの土地やお店は格安サーバーで素人でも何とかなりますが、ここからは少し専門的知識が必要な作業となります。

 SEOとは、検索エンジン最適化と呼びます。要は、自分のECサイトの検索順位が上に上がるようにサイト構成を調整する、ネット上の道路工事のようなものです。例えば、あなたが猫のTシャツ専門店を作った場合、スマホで「猫 Tシャツ」と検索し最初のページにあなたのECサイトが表示されるようにするには、至難の業です。SEOを正しく行うには、インターネットの世界でどのようにページが見られ、キーワードのよる検索順位が上限しているのかを把握しなくてはいけません。SEO施策で一度失敗すると、Googleからの評価が下がり、再び同じサイトで順位を上げるのに時間がかかります。

そのため、SEOに関しては最初は業者に依頼するのが手っ取り早い方法です。しかし、SEOの費用は業者により非常に差があります。正直、なぜこれで100万円もかかるのか?と見積もりをみて納得できない方もいらっしゃることでしょう。しかし、実店舗と同じように、ネット上でも集客は簡単ではありません。信頼できるSEO業者を見つけるには、自身もある程度SEOの知識をもって交渉することです。またはSEO対策できる人材を自社で雇う場合もあります。

⑦総額でいくら?ネットショップを開業する資金

ネットショップを起業するには、初期費用がたくさんかかります。何故かと言うと、最初にお店に人を呼び込むためのSEO対策やサイト構築に最低200万円程度は必要だからです。資金を用意できない人はショッピングモールに出店するという方法もありますが、競合が多いため、本格的に月20万円以上など稼ぐためにはかなりの時間がかかりそうです。

ちなみに、日本政策金融公庫という政府系金融機関であれば、ECサイトの起業のために融資を行っています!詳細は。こちらの記事を是非ご覧ください。

【ECサイト運営の融資】ECサイトで鎌倉野菜の販売を提供するKさんの事例 

 まとめ

ECサイトを開業するのは一見簡単そうですよね。しかし、簡単に初めて簡単に止める人も多いのが現状です。ネット上の決まりを把握し、しっかりとしたECサイトを構築できたなら、ECサイトは自宅でも開業できあなたの個性を活かす素晴らしいビジネスとなるでしょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
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