医療系で開業できる仕事には何がある?

医療系で開業できる仕事には何がある? 起業のための資金調達 – 接骨院・介護・福祉・医療
医療系

経験を重ね、スキルを高めて開業を目指しましょう。

医療系で開業いうと、小児科、耳鼻科、眼科などお医者さんの開業医が真っ先に浮かびますね。 今回は医師以外で開業できるお仕事についてご紹介します。

1.歯医者さん/歯科医師

お医者さんの中でも、総合病院というよりは個人の開業医に診てもらう率が高いと言えるのは歯医者さんではないでしょうか?

歯科医師は歯科大学や大学の歯学部を卒業後、国家資格を取得し、その後1年以上の研修tを受けることで歯科医師として働けるようになります。

(1)歯科医院の開業資金目安

 

歯医者さんの開業資金目安

歯科医院の開業の場合、医療機器等の設備が必要となるため、開業資金はそれなりに必要になります。開業資金の資金調達方法もしっかりと検討しておく必要がありますね。 

(2)歯科医院を開業する際に注意すべき点

歯科医師は、開業医として働く人が多いという特徴もあり、2010年のデータでは歯科医院の数は約7万件と言われています。

日本にあるコンビニエンスストアの数は約5万件と言われているため、コンビニよりも歯医者さんのほうが多いというデータもあるほどです。他の歯科医院との差別化を検討する必要があります。

2.調剤薬局・薬局/薬剤師

薬剤師も開業件を持っている国家資格です。薬の調剤を行うための資格で、独立開業では調剤薬局など薬局の経営を行うことが出来ます。また、近年では調剤のみではなくOTC(大衆薬)の取扱いも行うスタイルも増えています。

(1)薬剤師が薬局を開業するメリット/デメリット

薬局開業のメリットとデメリット

どんな仕事でもメリット・デメリットは存在しますが、薬剤師の独立開業にも同様にメリット・デメリットが存在します。

自分のやりたい形の薬局を経営し、収入もあがり、定年などを気にせず仕事を続けていくことが出来ると聞くと、かなり夢のような毎日ですが、ご自身が経営者として薬局の経営を行う必要がありますので、収入の保証もありませんし、様々な責任を背負うことになります。

また、薬局の開業にはおよそ3,000万円~4,000万円の資金が必要となります。 

(2)フランチャイズでの開業も可能

調剤薬局等をフランチャイズで開業するというケースも増えています。

フランチャイズの場合、立地を選ぶ際のポイントや資金調達に関するアドバイスを貰うことが出来たり、薬剤師の採用などのお手伝いをしてもらうことも出来ます。

また、フランチャイズ本部で医薬品をまとめて購入し、それぞれの薬局に卸してくれるケースが多いため、比較的安く医薬品を購入することが可能です。ただし、プランチャイズの場合にはロイヤリティーを支払う必要があります。

コンビニや飲食チェーンと比較して、名前やブランド力という物があまり影響しないという点もデメリットと言えます。

3.助産院/助産師

助産師は看護師としての資格を取得した後、助産師教育機関で助産師としての勉強をした後に助産師国家資格を受けることが出来ます。分娩以外にも、妊産婦の指導やケアなどを行ないます。

(1)助産院を開業する際の注意点

助産院を開業する際に、重要となることは提携病院を確保することです。

助産師は医師ではありませんので、医療行為を行う事はできません。そのため、医療行為が必要と判断した時にすぐに受け入れてくれる提携病院や嘱託医師を確保しておく必要があります。この提携病院や嘱託医師の確保が難航することが多いポイントとなるため、

独立開業を検討している場合には、まず、提携病院や嘱託医師を確実に確保しましょう。

(2)独立開業の前にしっかりと知識とスキルをつける

お医者さんも歯医者さんも薬剤師さんも知識とスキルが必要であることは同じですが、助産師さんの場合でも同様に、知識とスキルが必要です。とくに、出産は「無事に産まれてくることが当たり前」と思われていることが多いです。

しかし、妊婦さん1人1人、出産までの状態は異なります。産婦人科などで色々なケースを経験し、知識とスキルをしっかりと身に付けてから、ご自身の描く助産院を開業してください。また、開業すると経営者となるわけですから、経営に関する知識も身に着けておくようにしましょう。

4.整骨院・指圧・鍼灸院等/柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師

柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師は専門学校卒業後、国家資格を取得することでそれぞれの分野で働くことが出来るようになります。

(1)柔道整復師

柔道整復師は、捻挫や脱臼、打撲などを整骨や整復など、医療行為とは異なる方法で身体を正常な状態に戻していく施術を行ないます。柔道整復師は資格取得後、実務経験がない状態でも開業を行うことが出来ましたが、

法改正により平成30年4月以降の開業では、施術管理者の要件が変更となり、最大3年間の実務経験と一定の研修が必要となりました。

【整骨院や接骨院は柔道整復師の資格が必要】

整骨院、接骨院、整体院など色々な施術所があり、どんな違いがあるのか一般の人には分かりづらいですよね。

整骨院、接骨院は骨折や捻挫、打撲、脱臼などを外科的処置ではない形、つまり医療行為とは異なる方法で回復のための施術を行います。施術を行うことが出来る人は柔道整復師の資格を取得している人となります。場合によっては健康保険の適用を受けることもできますね。

一方。整体院は身体の歪みを整える事が目的となっています。整体院で働く整体師は国家資格や民間資格があるわけではありません。

(2)あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師は、特別な設備が必要ではないため、比較的簡単に開業することができると言えます。実は「マッサージ師」という資格は存在せず、国家資格として認められている資格は「あん摩マッサージ指圧師」なのです。

つまり、マッサージという名称を利用することができるのは、あん摩マッサージ指圧師の資格を取得している人のみということになります。

あん摩マッサージ指圧師は一定の条件をクリアしていれば、健康保険の適用を受けることも可能です。

(3)鍼灸師(はり師/きゅう師)

鍼灸師とははり師、きゅう師、両方の資格を取得している人の事を言います。

鍼やお灸を使用して自然治癒力を高めたり、健康な状態に回復させることを目的としています。はり師、きゅう師の資格の他にあん摩マッサージ指圧師の資格も取得し、複合的な施術を行えるようにされている方も多いです。

鍼灸師の開業資金の目安は約500万円~1,000万円程度となります。施術所を持たずに訪問施術等で行う場合には、物件取得費を抑えることが出来ます。

近年では、鍼灸師としての知識をもとに美容と結びつけた形の施術所を開業されるケースも増えています。

5.看護師が唯一独立できる訪問看護ステーション

看護師は国家資格ですが、開業権がありません。しかし、訪問看護ステーションであれば独立開業を行うことが出来ます。高齢者施設に入居することが出来ない人などには訪問看護などの在宅で受けられるサービスは年々需要が高まると言えます。

ただし、訪問看護ステーションの開業には一定の要件が定められています。要件を満たしていないと開業することは出来ませんので注意してください。

訪問看護ステーションの要件

訪問看護ステーションの要件

 

 

おまけ.人間だけでじゃない!動物のお医者さん/獣医師

医療系に含めてしまっても良いかわかりませんが、お医者さんであり国家資格なので、ご紹介します。(私が動物好きということもあります。)

獣医師は獣医系の大学で6年間、獣医学の勉強を行ない、その後獣医師の国家資格を取得して獣医師として働けるようになります。獣医師も、すぐに独り立ちできる仕事ではありません。2~3年は研修期間となることが一般的なようです。

獣医師は個人で開業されている方が多いという特徴もあるため、独立開業するには、他との差別化が重要になります。

また、開業資金も3,000万円~4,000万円は必要となるようです。

独立開業の資金調達は!認定支援機関に相談しよう!!

独立開業を行うためには、ある程度の資金は必要となります。開業のために必要な資金と、当面の運転資金も用意しておく必要があります。

ご自身で貯めてきたお金のみで開業できるという場合には、問題ないかもしれませんが、事業を行う上で資金は余剰も含めて持っていて困ることはありません。

資金調達ノートでは、開業時の資金調達は「日本政策金融公庫」での融資をオススメしています。

日本政策金融公庫で融資をオススメする理由

医療系で開業を検討されている方の多くは、すでに充分に経験を積まれている方が多いと思います。創業時の融資では、過去の経験やご本人の信用情報、自己資金が融資成功のポイントです。積み重ねてきた経験を生かして、資金調達を行ない、独立開業を成功させましょう。

 資金調達ノートでは、日本政策金融公庫の融資マニュアルもご紹介しています。ご興味のある方は是非、ご覧ください。

日本政策金融公庫の融資マニュアル

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。