病院の開業はゴールじゃない!安定した病院経営を続けるために

病院の開業はゴールじゃない!安定した病院経営を続けるために 起業のための資金調達 – 接骨院・介護・福祉・医療
病院の開業はゴールじゃない!安定した病院経営を続けるために

安定した病院経営のために必要なこととは

医者であればいつか自分で病院を開業して開業医となることを夢見ている方は多いのではないでしょうか。
しかし、多くの人が病院の開業をゴールと見てしまっているため、あまり良くない条件下で開業してしまい、開業後に病院の経営が立ち行かなくなってしまうことも珍しくありません。
大切なのは、病院を開業した後に安定した経営を実現することです。
そこで、今回は病院の開業を成功させるための開業の秘訣について説明します。

1.診療方針と経営基本計画を策定する

開業するにあたってはじめにやるべきことは診療方針と経営基本方針を策定することです。

つまり、「どのような患者にどのような医療を提供するのか」を策定します。

診療方針と経営基本計画は開業にあたってあらゆる選択をするための指針となるため非常に大切です。

例えば、開業地を選ぶにあたって、一般的な内科として患者の生活習慣病を診察したいのか、内視鏡検査のスキルを活かして検査をメインにしたいのかでは、ターゲット層が異なるため開業地の選び方も変わります。

病院経営のベースとなる部分ですので、しっかりと時間をかけて考えましょう。

診療方針と経営基本計画を策定するのはそれほど難しいものではありません。開業したい動機と提供したい診療について掘り下げていくことで固めることができます。

自分でも意識していなかったこともありますので、一度紙に書き出してみましょう。

2.開業地の選び方

開業地の選択は患者の集客に影響する上に、後から変更するのが非常に難しいです。そのため失敗することができませんので、開業地は慎重に選びましょう。

(1)開業する物件の形態を決める

物件の形態とは、一戸建てやビルのテナント、医療モールといった開業する病院の入居先のことです。

どのようなタイプが合っているかは地域によって変わります。

例えば、地方では車で来院することが多いため一戸建ての病院が多いですが、都市部の場合はほとんどがテナントビルもしくは医療モールとなります。

(2)開業エリアを決める

開業エリアは診療方針と経営基本計画を策定する時の「どのような患者にどのような医療を提供するか」という基準に従って考えます。

例えば、「大学病院で得たスキルで地域の医療に貢献したい」と考えているのでしたら、自身の専門分野の医師が少ないエリアが良いでしょう。

また、「家族との時間も大切にしながら働きたい」のでしたら自宅から近いエリアが候補になります。

(3)実際に物件を探す

物件の形態とエリアが確定したら、次は物件を探します。

とはいっても、物件は自分で探すのではなく地域にある不動産屋や開業コンサルタントに物件探しを依頼します。そして、条件に沿った物件を紹介してもらいましょう。

(4)紹介された物件を検討する

業者から紹介された物件が自分の開業に妥当かどうかを検討します。

物件の見取り図や写真以外にもエリアの人口構成、人の流れ、交通機関などの面からの検討する必要があります。また、その地域にある他の医療機関についても調べます。

そして、競合になるような病院があれば、どのように差別化を図るか考えましょう。

気に入った物件があれば、必ず現地に行って確認しておきましょう。

3.開業資金を調達する

病院を開業するには多額の資金が必要なため、自己資金ですべて賄えるケースはほとんどありません。そのため、金融機関から融資を受ける必要があります。

資金調達はどのような条件でいくら調達するかで開業後の経営に大きな影響を及ぼしますので、妥協せずに検討しましょう。

(1)必要な資金額を把握する

病院を開業する場合、タイプや形態にもよりますが、都内でビルのテナントに一般内科を開業する場合に必要な資金はだいたい5000万から8000万円が普通です。

資金の活用用途によっては初期投資を抑えることができます。

例えば、医療機器はリース契約を結べば、月々の支払いとなるため、そのための資金をはじめに多額に用意する必要がありません。

また、大切なのは使う予定のない無駄な出費を増やさないことです。例えば、開業医の方には不必要な高額な医療機器を選んでしまい初期費用がかさんでしまうケースがあります。そのような無駄は今後の経営を圧迫しますので、本当に必要なことにだけお金を使うことを心がけましょう。

(2)調達する金融機関の策定

資金を調達する先の金融機関としては、政府系金融機関や銀行などがあります。

その中で特に開業者におすすめなのが日本政策金融公庫から融資を受けることです。というのも、日本政策金融公庫は開業者向けの融資を行っているため他の金融機関とは違って無担保・低金利で融資を受けることができます。

また、認定支援機関を経由することでより良い条件で融資を受けることができます。

まとめ

開業医にとって、開業はゴールではなく始まりにすぎません。そのため、開業の際にはこんごの経営を見据えて計画を立てる必要があります。

あとから開業に失敗していたことに気付き、廃業という結果にならないように、今開業を考えているという方は上記の内容を参考にしっかりと安定した経営を見据えた開業計画を立てるのが良いでしょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。