カレー屋さんの開業資金を調達!
カレー屋を開業するためにはどれくらいの資金を準備すれば良いのでしょうか?
潰れないカレー屋を経営するためのポイントとは何なのでしょうか?
カレー屋の開業を目指す方は是非一度ご確認ください。
1.カレー屋の開業に必要な資金はどれくらい?
飲食店を開業する場合、内装費や物件の契約費用など、店内の規模によってどれくらいの資金が必要であるかが変わってきます。
飲食店の開業資金は、800万円前後かかる傾向にあります。
もちろん、開業資金の内訳には
・物件契約費
・内外装工事費
・設備投資費
・広告宣伝費
などがあり、その他にも
・運転資金
の準備も必要です。
開業後、安定した顧客をつかみ利益を出し、事業が軌道にのるためには約半年かかると言われています。
ですから、半年分の十分な運転資金を準備しておかなければ、事業が軌道に乗る前に資金不足で倒産してしまう可能性が高くなってしまうのです。
また、カレー屋の開業資金をできるだけ節約するために、昼間営業していないバーなどの店舗を借りて営業する方法や、キッチンカーを購入して開業する方法などがあります。
間借りをして開業する場合、内装費が必要なく、家賃も交渉次第で決定することもできます。
また、キッチンカーで開業する場合は車両の購入費や維持費は必要になりますが、店舗を借りて開業するよりは開業資金を抑えることが可能になります。
中古車であれば100万円前後で購入できる場合もあるので、一度探してみましょう。
2.カレー屋の開業に必要な資格や許可
カレー屋を開業する際にはいくつかの許可を得ておく必要があります。
①食品衛生責任者
飲食店を開業する場合、各店舗に1人以上の食品衛生責任者の設置が必須です。
管轄の保健所で実施されている食品衛生責任者講習会を受講して資格を取得しておきましょう。
②防火管理者
店内の収容人数が3.人以上の店舗で開業する場合、管轄の消防署で防火管理者になるための講習会を受講しておく必要があります。
③深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
深夜12時以降にアルコールを提供する場合は、営業を開始する10日前までに警察署に届出をしておきましょう。
④雇用保険の加入手続き
従業員を雇用する場合、従業員の雇用をしてから10日以内にお近くのハローワークで手続きをしておきましょう。
その他にも必要な申請や手続きがあるので、以下の記事でご確認ください。
また、キッチンカーでの営業を開始する場合、場所によって販売のために許可が必要なケースもあるので、事前に確認しておくことも検討してみてください。
申請をせずに営業開始すると、保健所の調査で指摘を受け、閉店せざるを得ない可能性もあります。
必ず開業前に確認して、事前に余裕を持って申請しておきましょう。
3.外国人の従業員を雇用するために
カレー屋さんは、外国人従業員を雇用する機会が多い業種の一つです。
・在留資格
・ビザ
などの確認をしておきましょう。
就労ビザを取得していない外国人従業員を雇用することはできないので、きちんと確認しておくことが大切です。
4.潰れないカレー屋を開業するために・・・
潰れないカレー屋を開業するためのポイントとして
①運転資金
②味
③清潔感
④立地
⑤損益管理
⑥原価率
⑦ランチタイム回転率
などが挙げられます。
①運転資金
開業時に、開業か半年間分ほどの運転資金を確保しておくことが重要です。
飲食店に限らず、開業資金のみを準備していても、開業後の運転資金がなければ経営を続けていくことはできません。
開業時には、日本政策金融公庫などの金融機関から融資を受けて開業資金の調達をすることになるでしょう。
資金調達の際に、開業資金だけでなく運転資金も考慮しておきましょう。
②味
飲食店にとって、提供する料理の味は一番と言って良いほど重要です。
特に、カレー屋を開業する場合、こだわりのルーを作るためにかなりの時間をかけて試行錯誤することでしょう。
美味しさはもちろん、特徴のある、また来たいと思ってもらえる味を提供することが大切です。
開業の前に出来るだけ多くの人に試食をしてもらい、意見をもらいましょう。
③清潔感
飲食店の基本の一つに、店内を清潔にしておくこと、というものがあります。
もちろん、機材などは新品を購入する必要はりません。
新しさと清潔感は違います。
お客様が利用するテーブルなどはもちろん、お手洗いやキッチン内も清潔に保つようにしましょう。
お客様が不快に思わないようにしておくことは、飲食店経営を続けていくためにはとても大切な要素です。
④立地
カレー屋をどこで開業しますか?
もちろん、駅が近くて人通りが多い場所で開業することができれば良いのですが、家賃などを考慮すると開業資金が多く必要になってしまいます。
少し狭い場所や、古いビルであっても、内装をどのようにするかで売上は変わります。
また、上手な宣伝も必要不可欠です。
開業しようと考えている場所を事前に調査して、どの時間帯に人が多いのか、どのような層が多く住んでいるのかを知っておきましょう。
⑤損益管理
失敗しない事業を経営するためには、どれくらいの利益を得ることが出来るのかを計算しておくことが大切です。
開業の前に予想しておくことで、何にどれくらいの資金が必要なのか、必要のないお金を使っていないか、利益を得るためにはどれくらいの売上が必要なのか明確にすることができるでしょう。
損益計算については、税理士などの専門家に相談してアドバイスをしてもらうことを検討してみてください。
⑥原価率
飲食店を開業する場合、原価率は30%前後にしておくことが理想的です。
カレー屋を開業する場合、レトルトのルーを使用したり、安いお米を使ったりすることで原価率を下げることができます。
しかし、あまりに原価率を気にしすぎてしまっては、味が落ちてしまうでしょう。
カレー屋を開業する場合は、スパイスにこだわっている人も多いでしょう。
カレーの材料にこだわることは大切ですが、できるだけ原価を抑えられるよう、仕入れ先と交渉するなどして、原価率30%を超え無いように努力が必要です。
⑦ランチタイム回転率
飲食店において、回転率が高くなればお客様の数も多くなり売上が増大します。
カレー屋では、ランチタイムが一番混雑すると予想できるため、ランチタイムにどれくらい回転率を上げることができるかが利益を出すためのポイントになるでしょう。
ランチタイム限定のメニューやサービスを提供することで、より多くのお客様に来てもらえるようにしましょう。
まとめ
今回はカレー屋を開業するために必要な知識をご紹介しました。
まずは、開業資金が少なくて済むキッチンカーや間借りなどで開業することを検討してみてください。
美味しいカレーを提供することは大前提ですが、継続して経営するために、十分な運転資金を確保するなどの今回ご紹介したポイントを抑えておくようにしましょう。
また、現実的な事業計画や返済計画を作成することが上手な経営のためのカギなので、税理士などの専門家に相談しながら、実行可能な事業計画を作成することをおすすめします。
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