軽トラで焼鳥の移動販売を開始!必要な準備と注意点!

軽トラで焼鳥の移動販売を開始!必要な準備と注意点! 起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
軽トラで焼き鳥の移動販売をするには何が必要?

移動販売ってどんな準備が必要?

「焼き鳥屋」というと、どんなお店をイメージしますか?

居酒屋はもちろんですが、スーパーなどの駐車場で営業している赤い提灯をぶら下げた移動販売をイメージする方も多いのではないでしょうか?

香ばしい匂いにつられて、つい買い食いしてしまった!という方もいらっしゃるかもしれません。筆者もそのうちのひとりです。

移動販売は店舗を持たなくて良いので、比較的低予算で開業することが可能ですが、販売するための許可を取ったり販売場所を探したりとやるべきことはたくさんあります。

今回は、軽トラで焼き鳥の移動販売をするためにはどのような準備が必要になるのか、解説します。

 

1.必要な設備は?

(1)移動販売車・キッチンカー

移動販売なので、まず必要になるのが「車」です。

キッチンカーを入手するには、大きく分けて3つの方法があります。

 

移動販売車を製作している専門業者に依頼をするケースです。

シンクや作業用のカウンター、収納スペースなどの標準装備が付いて、200万円~300万円ほど費用がかかります。

車両を持ち込むことで料金を安く抑えられる場合もありますので、業者ごとに見積もりをとって比較すると良いでしょう。

外装や設備にこだわりたい!という方にはおススメですが、あまりこだわりすぎると費用がかさんでしまいます。

費用を回収するのに時間がかかり、収益の見込みがないと事業者の方にとっても負担になる可能性がありますので、注意が必要です。

 

移動販売車のレンタル業者が数多く存在します。

すでに営業許可を取っている車両もありますので、レンタルしたらすぐに営業することも可能です。

1日からでもレンタルできるところもあり、相場は3万円~5万円程度。

1週間のレンタルとなると、10万円~15万円が費用の相場です。

それ以上の長期レンタルは、レンタル業者によって金額に差がありますので、業者ごとに比較してみましょう。

移動販売車を購入するにはかなり費用がかかります。

「車両を買って、もしうまくいかなかったら?」「商売が軌道に乗るまでは…」と不安な方は、まずはレンタルで始めてみるというのもひとつの手です。

 

中古のキッチンカーを取り扱っているサイトがいくつかあります。

相場としては、車検がない車両であれば40万円~50万円程度、車検があり、状態の良い車両は150万円~200万円ほどで購入できます。

新車と比べて費用を安く抑えられる点が中古車のメリットです。

ただし、良いものはすぐに売れてしまいますので、こまめにサイトを確認するようにしましょう。

また、安いからといって安易に決めるのは危険です。

外から見たらキレイでも、実は、メンテナンス費用が多くかかる可能性もあります。

購入前には、整備状況を確認し、劣化や不具合がないか細部まで念入りにチェックしましょう。

 

(2)焼き鳥器

次に、焼き鳥を焼くための焼き鳥器を設置しなければなりません。

焼き鳥器には、ガスを燃料にする金属製のものと炭火を用いる耐火レンガ・抗火石製のものがあります。

価格は、それぞれ下記のとおりで、どのタイプもレンタルがあります。

ガス式は点火するだけですので、手軽に使うことができます。

本格的にじっくりと焼き鳥を焼きたい!という方には炭火がオススメですが、火をおこすための道具やうちわ、火消し壺などが必要です。

ただし、炭火の場合、煙が非常に多く出ますので、移動販売車で焼き鳥を焼くのは、ガス式を使うのが現実的と言えるでしょう。

 

(3)冷蔵庫

材料を保存するための冷蔵庫も必要です。

保存する量によって冷蔵庫のサイズは変わってきますが、5万円~10万円程度で購入できます。

移動販売車の車内は限られたスペースですので、設置したときスムーズに作業が行えるかどうか確認してから購入しましょう。

 

2.必要な資格は?どんな許可が必要?

移動販売を行うには、次に挙げる資格や許可が必要になります。

(1)食品衛生責任者の取得

食品を扱う営業を行うには、「食品衛生責任者」の設置が義務付けられています。

保健所が実施している食品衛生責任者養成講習会を受講することで、資格が取得できます。

講習会は6時間で、受講料に10,000円かかります。

調理師や栄養士などの資格をすでに持っている方は、講習会を受けなくても食品衛生責任者になることが可能です。

 

(2)移動販売で使用する車両の登録

移動販売車は、移動販売ができるように車の設備を整えるための改造をしています。

改造後には、車検を受けて8ナンバーの交付を受けなければなりません。

 

(3)営業許可の申請

出店しようとしている場所を管轄する保健所に、営業許可の申請をする必要がありますので、以下の書類を提出してください。

・営業許可申請書

・営業設備の大要・設置図

・食品衛生責任者の資格を証明するもの

・(法人の場合)登記事項証明書

移動販売車については、保健所の担当者が基準に合っているかどうか実際に立ち会って確認します。

基準を満たしていないと、許可は得られません。

その場合、再度設備を整える必要が出てきます。

お金や時間が余計にかかってしまうので、一度で許可が得られるように必ず保健所に事前相談をしておきましょう。

また申請には時間がかかりますので、スケジュールには余裕を持って行いましょう。

 

ここで注意しなければならないのが、「各都道府県ごとに営業許可を取る必要がある」ということです。

極端ですが、日本全国旅をしながら営業しようと思ったら、各都道府県で許可を取らなければいけないのです。

費用も時間も手間もかかりますので、どこで営業するのか事前に決めておく必要があります。

 

(4)移動販売車以外で「仕込み」を行う場合

鶏肉をカットしたり、切った肉を串に刺したり、事前の仕込みが必要です。

移動販売車ですべてできるのであれば問題ありませんが、仕込みをするために厨房がある施設を利用したり、知り合いの飲食店経営者などに厨房を使わせてもらったりする場合には、使用する施設が営業許可を受けているかどうかを確認し、仕込み場所の営業許可の写しを提出します。

 

3.どこで営業するのがベスト?

出店先で思い浮かぶのは、やはりスーパーやショッピングモールなどの駐車場でしょう。

スーパーには幅広い年齢層のお客様が買い物に来ますし、人が絶えず出入りしているので安定した収益が見込めます。

当たり前のことですが、無断で駐車場の一角などを使い、営業することはできません。

ここで営業したい!という場所が見つかったら、直接オーナーなどに交渉してみましょう。

 

まとめ

焼き鳥の移動販売を始めようと思ったら、必要な資格や許可がいくつかあります。

申請に時間がかかるものもありますので、事業を開始までのスケジュールをしっかりと立てて、計画的に準備していきましょう。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
資格の学校TACで財務諸表論の講師を5年行う。税理士事務所勤務を経て、平成23年より個人で融資サポート業務をスタート。
平成27年12月、株式会社SoLabo立ち上げ。
融資支援業務に力を注ぎ、現在では400件以上の融資支援を行っている。