キッチンカーでハンバーガーを売るときに必要な設備と儲ける方法とは

キッチンカーでハンバーガーを売るときに必要な設備と儲ける方法とは 更新日:2022.02.07 公開日:2022.02.07起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
キッチンカー ハンバーガー

街中やサービスエリアで、ハンバーガーを販売しているキッチンカーを一度は見たことがあるのではないでしょうか。

ハンバーガーはファストフードの代名詞で、外でも簡単に食べることができるので、キッチンカーで販売するメニューとして人気です。

しかし、ハンバーガーは同じキッチンカーだけでなく、チェーン店もライバルになるため、儲けにくいキッチンカーのひとつです。

この記事では、キッチンカーのハンバーガー屋で儲けるための方法と必要な設備について解説します。

キッチンカーのハンバーガー屋で儲けるためにするべき5つのこと

キッチンカーのハンバーガー屋では、儲けるために打つべき施策が主に5つあります。

  • オリジナリティのあるハンバーガーを販売する
  • サイドメニューを充実させる
  • ハンバーガーの写真を充実させる
  • 出店場所のロケーションにこだわる
  • 材料は生産者から仕入れ、費用を抑える

ハンバーガー屋で利益を上げ、儲けにつなげるためには、「売上を伸ばす」施策と「費用を削る」施策の2つを打つ必要があります。次に紹介するそれぞれの施策を参考にしてみてください。

オリジナリティのあるハンバーガーを販売する

キッチンカーのハンバーガー屋で儲けるためには、オリジナリティのあるハンバーガーを販売することが大切です。ほかでは食べることのできないハンバーガーを作ることができれば、集客やリピーターを獲得することにつながるからです。

ハンバーガーは「バンズ」「パティ」「サイズ」「ソース」などの組み合わせを変えることで、味や見た目を変えることができます。それぞれの特徴は次の通りです。

【ハンバーガーの主な組み合わせ】

種類

特徴

バンズ

現在は通常の茶色のバンズに加え、紅麴や竹炭などを加えて赤色や青色に着色したバンズも登場しています。見た目のインパクトに変化を加えるときはバンズに注目してみてもいいでしょう。

パティ

牛肉を使用する定番のものから、豚肉や鶏肉などを使うものもあります。魚をすり身にしてパティにする方法もあり、使用する具材を変えるだけで、さまざまなバリエーションのハンバーガーを作ることができます。

サイズ

子どもや女性でも食べやすい小ぶりなサイズから、両手でも持ちきれないような特大のサイズまで、バリエーションを増やすことができます。サイズを増やせば、様々な顧客にマッチしたメニューを販売することができます。

ソース

パティによってはソースを加えることで味に豊かさがプラスされることがあります。たとえば、フィッシュバーガーなど魚の風味があるハンバーガーにはタルタルソースやしょうゆなど使ったソースと合わせるなどです。自作のハンバーガーに合うオリジナルのソースを作れば、それだけでオリジナリティが出ます。

すべての要素を個性的にする必要はありませんが、様々なハンバーガーを研究して、顧客にウケる個性を演出してみてください。

サイドメニューを充実させる

サイドメニューを充実させることも大切です。ハンバーガーは軽食よりのメニューなので、主食としても販売したいときは、ハンバーガーに加えてお腹に溜まるサイドメニューを用意する必要があるからです。

サイドメニューを充実させると、サイドメニューで個性を出すこともできます。定番のサイドメニューは次の通りです。

【定番のサイドメニュー】

サイドメニュー

特徴

フライドポテト

フライドポテトはオリジナリティを出しやすいサイドメニューです。たとえば、ケチャップをマヨネーズに変更したり、スパイシーな味付けにしたりなどです。あえて揚げなかったり、形を丸型にしたりなども見た目に変化を生むことができます。

ポテトサラダ

脂っこいハンバーガーに少しあっさりしたサイドメニューを用意するのもいいでしょう。ポテトサラダはひんやりしていて、口の中の味を切り替える役割も持っています。

オリーブ

ハンバーガーの本場であるアメリカでは定番のサイドメニューです。ピクルスのように酸味とコクがあります。本格派のハンバーガーを提供するなら、サイドメニューを本場に倣ってみるのもいいでしょう。

サイドメニューを充実させると、集客できる顧客の幅を広げることができます。サイドメニューを考えるときは、「主食として食べたい人に向けてのメニュー」と「口直しで食べたい人に向けてのメニュー」で分けて考えるといいでしょう。

ハンバーガーの写真を充実させる

ハンバーガーの写真を充実させることも、集客するために大切です。写真が充実していて、提供されているハンバーガーのイメージがつくと、「食べてみたい」と思ってもらいやすくなるからです。

写真を撮るときはハンバーガーの横から撮影することを意識しましょう。ハンバーガーの高さと入っている具材を視覚的に表すことができるので、「量が多い、苦手な食べ物が入っているからこっちにしよう」と顧客に買うハンバーガーを選択してもらいやすくなります。

スマートフォンとレフ版代わりにガスレンジガードなどを使えば、専門の設備がなくてもクオリティの高い写真を撮影できるので、チャレンジしてみてください。

出店場所のロケーションにこだわる

出店場所のロケーションにもこだわりましょう。キッチンカーでハンバーガーを販売する強みは、出店場所を自由に変更できることだからです。

ロケーションがいい出店場所としては、観光地の海や山、フェスの会場などが挙げられます。

非日常的な空間で買ったハンバーガーは、記念としてSNS用の写真を撮りたくなり、撮影された写真が「映える」と話題になれば、たくさんの人が購入しに来てくれる可能性もあります。

とくに、ハンバーガーは10代から30代の若い世代を中心に人気です。出店場所を決めるときは、若い世代に人気の場所を常にリサーチしておくことも大切です。

材料は生産者から仕入れると費用を抑えられる

キッチンカーのハンバーガー屋で儲けるには仕入れ先にこだわりましょう。仕入れ先によって、費用が変わるためです。

ハンバーガーの材料を仕入れるときは、生産者から直接仕入れましょう。卸売り業者などから仕入れると、中間マージンを取られるため費用が高くなりがちですが、生産者から直接仕入れることで、費用を抑えられる場合があるからです。

また、生産者と親しくなれば質のいい食材の情報を教えてもらいやすくなったり、仲間の生産者を紹介してもらいやすくなったりも期待できます。

「食べチョクPro」「REACH STOCK」など、生産者と飲食店経営者をマッチングし、直接仕入れを支援するサービスがあります。生産者から直接仕入れをするときは、利用してみてください。

フランチャイズに加盟するとキッチンカーのノウハウを学べる

キッチンカーでハンバーガー屋を開業するときは、オリジナルブランドで出店するほかに、フランチャイズに加盟し、開業するという選択肢もあります。

フランチャイズに加盟することで、キッチンカーのハンバーガー屋を営業するためのノウハウを学べるためです。

とくに、ハンバーガー屋で働いた経験がない人が開業するときは、フランチャイズを利用してみるのがいいでしょう。

キッチンカーでハンバーガー屋を開業するときに必須の設備

キッチンカーでハンバーガー屋を開業するときに必要な設備は、主に次の4つです。

【ハンバーガー屋に必要な設備】

設備

費用

バンズやパティを焼くための鉄板

20,000~400,000円

フライヤー

100,000~200,000円

冷蔵庫

20,000~30,000円

ハンバーガープレス

20,000~100,000円

ミンサー

4,000~50,000円

ミキサー

20,000~150,000円

上記はハンバーガーを作るのに最低限必要な設備です。ハンバーガーの具材や種類によっては、更に必要な設備が出てくるケースもあります。

設備を用意するときは、提供したいハンバーガーを作るのに必要な設備を考慮することが大切です。

仕込み場所の用意も必要

キッチンカーのハンバーガー屋を開業するときは、仕込み場所の用意も必要です。キッチンカー内でオリジナルのソースを作ったり、パティを事前に仕込んでおいたりすると、車内の調理スペースが圧迫されてしまうからです。

事前に食材の調理をある程度済ましておくと、キッチンカーでの作業が減り、提供までの時間を短縮することができます。

クラウドキッチンやシェアキッチンを仕込み場所として利用することもできます。「クラウドキッチン 東京」などでGoogle検索を行えば、地域で利用できるクラウドキッチンなどを見つけられるので、試してみてください。

車両サイズは導入する機材によって決める

車両サイズは、導入する機材の大きさによって決めましょう。

ハンバーガーを提供すること自体は、軽トラックなどでも十分にできます。しかし、提供するサイドメニューが増えたり、大型の機材を導入する必要があるハンバーガーを提供したりするときは、軽トラックのサイズに収まらないケースもあり得るからです。

大型の機材を導入するなら、1tトラック程度のサイズが必要になるケースもあります。1tトラックは、新車なら200万円前後で購入することができます。改造の規模にもよりますが、トータルでは400~600万円前後の費用がかかります。

キッチンカーを用意するときは、導入する機材の大きさによって、車両の大きさを決めるようにしましょう。

キッチンカーのハンバーガー屋には車両と仕込み場所の営業許可が必要

キッチンカーのハンバーガー屋を開業するときは、車両と仕込み場所の2つで営業許可を取る必要があります。営業地域の保健所から営業許可を得られないと、キッチンカーを営業することができないからです。

営業許可は営業する地域ごとに取得する必要があります。たとえば、東京で営業許可を取得しても、千葉で営業するためには別途千葉の営業許可が必要になるのです。

営業許可を得るには、安全に食品の提供ができる設備が整っていることを保健所の審査を受けて認めてもらわなくてはいけません。

地域によって保健所の審査基準は微妙に異なるケースがあります。出店場所をピックアップしたら、地域の保健所の審査を受けに行ってください。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
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