キッチンカーでラーメン屋を開業して儲かるための秘訣を解説

キッチンカーでラーメン屋を開業して儲かるための秘訣を解説 2022.01.28起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)

移動販売のメニューのなかで、ラーメンは定番のメニューです。移動販売でラーメン屋を開業するために、キッチンカーを用意したい人もいるでしょう。

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、ラーメンを提供するのに適したキッチンカーを用意しなければいけません。

この記事では、キッチンカーでラーメン屋を開業するのに必要な設備と儲けるための秘訣について解説します。

キッチンカーでラーメン屋を開業するときに用意すべき設備

キッチンカーでラーメン屋を開業するときに、用意すべき設備としては主に「車両」「給排水設備」「調理器具」の3つがあります。

開業時の参考にしてみてください。

調理スペースが確保できる1t以上の車両を用意

キッチンカーでラーメン屋を開くときは、1t以上の車両を用意しましょう。ラーメンを提供するときは「湯切り」「スープを温める」「盛り付ける」といった複数の動作が発生するため、軽バンなどの小さなトラックでは十分な作業スペースを確保できないからです。

キッチンカーでラーメンを提供するときは、麺ゆで機やスープ窯など大きな機材を搭載しても立って作業できるスペースが必要です。可能なら2~3人の複数人でも作業できるスペースを設けると、ラーメン提供の回転率が上がり、売上に繋がりやすくなるでしょう。

キッチンカーは、調理スペースを広く確保できて、提供がしやすい大きさの車両を選ぶようにしてください。

営業許可を取得するには200L以上の給排水設備が必要

キッチンカーでラーメンを提供するときは、200L以上の給排水設備が必要です。キッチンカーで料理を提供するのに必要な営業許可を取得するために、給排水設備を搭載していなければならないからです。

キッチンカーの給排水設備は「40L以上」「80L以上」「200L以上」の3つに分かれています。ラーメンの調理には大量の水が必要になるため、200L以上の容量がある給排水設備が必要です。

中古のキッチンカーを購入すると、給排水設備がついているケースがありますが、適した容量の給排水設備でないと取り換えの手間と費用が発生してしまいます。

中古キッチンカーを購入するときは、給排水設備が200L以上であることを必ずチェックするようにしてください。

必要最低限の調理器具のみを準備する

ラーメン作りに必要な設備を用意しましょう。ラーメンの種類によって調理器具などが変わってくることもありますが、麺を茹でたり、スープを温めたりができる設備は必要です。

キッチンカーでラーメンを提供するときは、スープなどを事前に仕込んでおけば、車内では「麺を茹でる」「冷凍していたチャーシューを解凍する」など、最低限の調理で提供することができます。

車内に搭載する設備を減らすことができるため、調理スペースを広くとることにもつながります。

予め仕込みで用意できるものと車内で調理するものを仕分けしておくと、キッチンカーに乗せるべき設備が見えてくるでしょう。

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは400~600万円必要

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、400~600万円ほどの費用が必要になります。

キッチンカーを開業するときに必要になる費用は、主に車両代と調理機材などを搭載する改造費です。調理設備にかかる費用は実店舗ほどかからない傾向があります。

キッチンカーで飲食店を行うときは、調理器具が整っている施設で事前に料理の仕込みを行い、車内では最低限の「麺を茹でる」「スープを温める」「盛り付ける」作業のみに限られるからです。

キッチンカーと必要な調理設備は、購入先やラーメンの種類などによって異なりますが、目安にしてみてください。

開業費用の大半は1tトラック購入と改造のための費用になる

キッチンカーでラーメン屋を開業する場合、開業費用の大半は1tトラックの購入と改造のための費用になります。車両費用は新車で200万円程度ですが、車体や厨房設備の改造費用を含めると400万円~600万円ほどの費用がかかります。

ラーメンを提供するのに必要な設備がすでに整っている中古のキッチンカーであれば、200万円前後で購入することができます。

ただし、中古キッチンカーは燃費が悪かったり、頻繁なメンテナンスが必要になったりするため、新車と比べてランニングコストが高くなってしまうケースがあります。

短期間の運用であれば中古のキッチンカーで構いませんが、1年以上の長期運用を検討しているなら新車の方が最終的なコストパフォーマンスがいいでしょう。

ラーメンを提供するための設備費用として約50万円必要

キッチンカーでラーメンを提供するための設備費用として、50万円程度が必要です。

提供するラーメンの種類や調理方法によって異なりますが、主な調理設備としては次の通りです。

【ラーメンを提供するために必要な設備の一例】

種類

目安金額

ゆで麵機

15~30万円

給排水設備

3~5万円

冷凍庫

2~3万円

2層シンク

2~5万円

鋳物コンロ

5~6千円

寸胴鍋

3万円

電源装置

5~10万円

また、餃子などサイドメニューを提供するときは、餃子焼き機なども必要になることもあります。しかし、提供するメニューが増えるほど設備費や調理スペースが圧迫されてしまいます。

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、「提供するメニュー数をいくつにするのか」「事前に仕込みをして用意できないか」などの視点を大切にしてみてください。

キッチンカーのラーメン屋では調理工程と出店場所が儲けを左右する

キッチンカーでラーメン屋を営業するときは、「調理工程」と「出店場所」の2つを注意しましょう。ラーメンを提供するキッチンカーでは、調理工程や出店場所が売上を左右することがあるためです。

キッチンカーでラーメンの売上を上げるなら、調理工程を簡単にし、適した出店場所を選ぶことが重要です。

キッチンカーのラーメン屋では調理工程を簡単にする

キッチンカーでラーメン屋を営業するときは、調理工程を簡単にできるような工夫をすることが大切です。キッチンカーでは手早く料理を提供し、回転率を上げることが重要だからです。

たとえば、あらかじめ仕込みが必要なものは用意して置き、キッチンカーでは麺を茹でるなど、最低限の作業にとどめておくと、提供スピードを上げやすくなります。

また、調味料やトッピングなどを手に取りやすい場所に置いておくなど、導線を整理するのもおすすめです。

キッチンカーの出店場所はスペースが広いところを確保する

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、継続的に出店が可能な広いスペースを確保することが大切です。1tトラックなど大型の車両は、オフィス街や住宅街など出店場所が狭いエリアしか確保できない場所での出店は難しいからです。

そのため、キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、マルシェ(公園や広場で開催される市場)やフリーマーケットなどのイベント会場が主な出店場所になります。

しかし、イベントへの出店はイベントの開催状況の有無に左右されやすく、安定した売上にはつながりにくいです。

道の駅やサービスエリアなど継続的に出店できる場所も確保しておくようにしましょう。キッチンカーの出店場所は、キッチンカーオーナーと出店場所のオーナーをつなげるマッチングサービスやSNSなどで検索することができますので、試してみてください。

キッチンカーのラーメン屋で儲けるためにするべき3つのこと

キッチンカーのラーメン屋で儲けるためには、次の3つを実践してみてください。

  • ラーメン店で修行をしてから開業する
  • オリジナリティのあるラーメンを作る
  • SNSでキッチンカーとラーメンの情報を発信する

ラーメン店で修行をしてから開業する

ラーメン店で働いたことがない人は、まずは既存のラーメン店で修業しましょう。ノウハウがない状態で売れる商品を作るのは難しいからです。

スープの出汁の組み合わせや麺の選び方、トッピングの味付けなど、ラーメンの味を決める要素はたくさんあり、素人が手探りで開発していくには時間がかかる傾向があります。

すでに成功しているラーメン屋でノウハウを学ぶことで、おいしく人気の出る味を作るヒントを効率よく得られる可能性があります。

ラーメン作りに必要なスキルを学ぶために、ラーメン屋での修業を検討してみてください。

オリジナリティのあるラーメンを作る

オリジナリティのあるラーメンを作ることも、キッチンカーで儲けるためには必須です。ラーメンは競合が強いため、「ここのラーメンが食べたい」と顧客に思ってもらう必要があるからです。

オリジナリティのあるラーメンを作るには、味にこだわることが大切です。しかし、味でオリジナリティを出すためには麺やスープ、トッピングなど食材の組み合わせを開発しないといけないため、時間がかかる傾向があります。

すぐに集客が見込めるオリジナリティを出すなら、味以外に商品の演出を個性的にするのも1つの手です。たとえば、見た目をSNS映えするものにしたり、量を大盛にしたりなどです。

オリジナリティのあるラーメンを作るときは味と見た目の演出を工夫するようにしてください。

SNSでキッチンカーとラーメンの情報を発信する

SNSで自身のキッチンカーとラーメンの情報を発信することも、儲けるためには必要です。SNSによって認知度が高まれば集客の増加が見込めるからです。

また、出店場所のオーナーがSNSでキッチンカーの情報を見つけて出店を依頼してくれるケースもあります。

SNSで情報を発信するときは「#(ハッシュタグ)」を活用しましょう。たとえば、「#キッチンカーラーメン」とハッシュタグをつけて投稿すると、ラーメンを提供するキッチンカーに興味を持っている人の目に触れやすくなるからです。

また、料理の写真も投稿するようにしましょう。どんなラーメンが提供されているのかイメージがつくと、興味を持ってもらいやすくなります。

写真を撮るときは、美味しそう見えるように取ることが大切です。逆光で撮影すると美味しそうに見える傾向があるので、参考にしてみてください。

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは保健所の許可が必要

キッチンカーでラーメン屋を開業するときは、実店舗と同じく保健所の許可が必要です。営業地域の保健所から営業許可を受けないと営業することができないからです。

保健所から営業許可を受けるためには、食品衛生責任者の資格を取得し、キッチンカーが食品を製造、販売を安全に行えるだけの設備を整えていることを証明しなければいけません。

注意するべきは、複数の地域で営業する場合にはそれぞれの地域で営業許可を取得しなければいけないということです。

たとえば、東京で営業許可を取得していても、千葉でキッチンカーを出店するときは、千葉の保健所でも営業許可を取得する必要があるのです。

保健所によってキッチンカーの審査に違いがあるケースもあります。審査で不安があるときは、地域の保健所に問い合わせてみてください。

関連|キッチンカーの開業で必要な許可と取得方法を解説

資金調達についてプロに相談する(無料)>
株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://inqup.com/