キッチンカーは儲からない?開業に失敗しないために必要なノウハウ

キッチンカーは儲からない?開業に失敗しないために必要なノウハウ 2022.01.18起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
キッチンカー 儲からない

キッチンカーで飲食店を開業しようと思っても、儲からないと生活もままならなくなってしまいますよね。

実際、キッチンカーを開業しても儲けを出せないために廃業してしまうことも珍しくありません。

今回はキッチンカーの開業で失敗しないために必要なノウハウについて解説します。

キッチンカーの平均年収は420万円程度

キッチンカーを運営している人の年収は、売上によって左右されるため個人差がありますが、当社が資金調達支援を行った実績をもとに考えると平均年収は420万円程度です。

しかし、上記は経営が軌道に乗ってきていると想定したときの金額です。開業したての平均年収は252万円程度で、月収としては21万円程度です。

売上によっては、月収はさらに少なくなることも考えられます。キッチンカーで失敗しないためには、1か月間生活をしていける売上を上げる努力をしなければいけません。

飲食店の廃業件数は約16万4,000件

内閣府が発表しているデータによると、飲食店の廃業件数は平成18年から21年の4年間の間で約16万4,000件です。同期間の開業件数が約7万5,000件なので、開業するよりも廃業に追い込まれている件数が多いことになります。

キッチンカーの場合、食材の材料費に加えて出店料や車両の維持費など、売れなくても発生する出費があるため、売れる対策をしないと廃業に繋がりやすいです。

キッチンカーを開業するときは廃業に繋がりやすいポイントを潰し、集客ができる施策を実施していくことが大切です。

キッチンカーで儲けられない5つの失敗原因

キッチンカーで儲けられずに失敗してしまう原因としては、主に5つが挙げられます。

  • 事業計画が曖昧
  • 運転コストが高すぎる
  • 客単価が低い
  • 出店場所が悪い
  • 売上を上げる工夫をしていない

キッチンカーを開業するときは、廃業に陥ってしまわないようにチェックしてみてください。

事業計画が曖昧

キッチンカーの開業で失敗に至ってしまう原因の1つに、経営の道筋となる事業計画の曖昧さがあります。事業計画が曖昧だと行きあたりばったりの経営になってしまい、最終的に利益よりも損失の方が増えてしまうというケースがあるからです。

事業計画のなかで特に注力するべきなのは支出と売上の想定です。たとえば、「1か月、材料費や出店料などの支出に30万円、売上に50万円が発生する」と想定して、その計画に従って経営を進めることができ、最終的に20万円の利益を確保することができます。

事業計画を作成するときは、少なくとも支出と売上の計画はできるだけ細かく計画を立てておくようにしましょう。自力での事業計画が難しいようなら、税理士や行政書士などの専門家に依頼してみてください。

運転コストが高すぎる

キッチンカーを営業していくうえで必要となる運転コストが高すぎるのもキッチンカーの開業で失敗してしまう原因です。運転コストが高いと、経営を圧迫して事業を軌道に乗せにくくなってしまうからです。

運転コストには「車両のローン」「ガソリン代」「食材の仕入れ代金」などが含まれます。

運転コストを少なくする方法は、たとえば、複数の業者から相見積もりをとって仕入れ値が安いところから食材を仕入れたり、駐車場代が安い場所を選んだりなどです。また、包装紙を安いものにするなどが挙げられます

金額が大きいところから節約していくことで、効率的に運転コストを下げることにつながります。

客単価が低い

客単価が低くなってしまうのも、キッチンカーの経営で失敗しやすい原因です。1人の顧客が1回の買い物で購入する額が低いと、儲けに繋がりにくいからです。

キッチンカーの料金価格は1,000円以下であることが大半で、客単価は低いです。しかし、客単価を上げようとして、メニューを1,000円以上にしてしまうと、キッチンカーでは売れにくくなってしまうでしょう。

キッチンカーで客単価を上げるためには、メニューの料金を上げるのではなく、サイドメニューを用意したり、セットメニューにしたり、付加価値を高める施策を打つことが大切です。

出店場所が悪い

キッチンカーの出店場所が集客しにくい立地だと、失敗に繋がりやすいです。集客ができなければ、おいしい料理を用意していても売上にはつながらないからです。

キッチンカーでは、ランチタイムのオフィス街や、休日のショッピングモールの駐車場など集客できる場所を準備することが大切です。

現在はキッチンカーのオーナーと出店場所のオーナーをマッチングするサービスなどがあるため、利用してみるといいでしょう。

平日しか出店していない

平日のみ営業して、土日や祝日を休みにしているケースも失敗の原因になりやすいです。平日はキッチンカーの売上を上げにくいからです。

平日1日の平均売上が1万円から5万円であるのに対し、休日は多ければ20万円ほど稼ぐことができると傾向にあります。

キッチンカーで儲けを出すには、休日に開催されるイベントなど、より多くの来場客が訪れる場所で出店した方がいいでしょう。

キッチンカーで儲けるために必要な6つの施策

キッチンカーで儲けるためには、効果的な施策を打つことが大切になります。キッチンカーで儲けるために必要な施策は主に6つあります。

  • 定番の商品を販売する
  • 商品提供の回転数を上げる
  • 買取形式のイベントに定期的に参加する
  • 出店場所を探すための営業をする
  • 出店料の比較をする
  • 販売記録を取る

上記の6つの施策はキッチンカーを開業する前から準備することが可能なものです。キッチンカーを始める前に参考にしてみてください。

定番の商品を販売する

キッチンカーで儲けるためには、販売する商品のイメージがしやすい必要があります。ニッチな商品を販売していると、顧客に「よくわからなくて怪しい」と思われ、立ち寄ってもらいにくくなってしまうためです。

キッチンカーで儲けることを考えるなら、定番の商品を選択しましょう。

ニッチな商品を販売したいなら、定番の商品をメインメニュー、ニッチ商品をサブメニューとして販売するなどの工夫をしましょう。

商品提供の回転数を上げる

商品の回転数を上げるのも儲けるために重要です。キッチンカーで儲けるには、たくさんの量を素早くさばかなくてはいけないからです。

たくさんの量を、素早くさばくには「材料をたくさん積み込めるキッチンカー」と「複数の人が作業できるスペース」が必要です。1日にどのくらいの売上を上げたいのかをもとに、キッチンカーのサイズを検討してみてください。

また、キッチンカーを大きくしたり、人手を増やしたりできない場合は予め調理したものを冷凍で保存しておき、提供するときは解凍するだけにするのもおすすめです。キッチンカーの内部ではほとんど調理をしないため、回転率を上げることができるからです。

商品提供の回転率を上げる施策を自身の状況に合った方法で、探ってみてください。

買取形式のイベントに定期的に参加する

買取形式のイベントに参加することも儲けるために大切です。

買取形式のイベントとは、集客のためにイベント主催者にあらかじめ商品を買い取ってもらい、来場者に無料もしくは格安で商品を提供する方法です。仮に当日まったく売れなかったとしても損をしてしまう心配がありません。

買取形式のイベントはたとえば、住宅展示場などで行われることがあります。

買取形式のイベントは、マッチングサービスや地方自治体のイベント開催の情報などから開催状況を確認できるので、活用してみてください。

出店場所を探すための営業をする

キッチンカーでは出店場所を探すための営業が大切になります。集客が見込める場所を自分から探しに行かなくてはいけないからです。

出店場所の確保の基本は地道な営業です。常に目を光らせ、集客できそうな場所を見つけ、積極的に電話をして、自分を宣伝するようにしてください。イベント出店などで知り合ったキッチンカー仲間から出店場所を紹介してもらえるケースもあります。

地方自治体や商工会議所などが主催するイベントなどは、条件さえ満たせていれば比較的出店しやすいです。初めてイベント出店するときは、営業エリアの自治体や商工会議所の公式ページなどで、キッチンカーの出店募集の情報がないか、こまめにチェックしてみてください。

出店料の比較をする

キッチンカーで儲けるためには複数の出店場所の出店料を比較することも大切です。出店料が高いと、売上が立っても手元に残る収入は減ってしまうためです。

キッチンカーの出店場所を検討するときは、複数の出店場所の出店料を比較し、最終的に手元に残る利益が大きい場所に絞るようにしましょう。

販売記録を取る

キッチンカーで儲けるためには、販売記録を取ることも大切です。出店場所によって客層が変わるためです。

販売記録を取っていると「どこ場所で売上が立ち、どこだと売上が立たないのか」が見えてきて、商品と客層の相性を把握することができます。

販売している商品と客層との相性がわかってくると、出店場所を選ぶときの最適化につながりやすくなります。

キッチンカーでは、出店場所ごとの客層やメニューの売上傾向などの販売記録を分析して、自身と相性のいい客層が多い出店場所を狙うようにしてください。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://inqup.com/