儲かるたこ焼き屋を開業するための準備を解説 | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

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儲かるたこ焼き屋を開業するための準備を解説

たこ焼き屋さんを開業したいと考えているけれど、どのような準備が必要なのか知りたい人もいますよね。儲かるたこ焼き屋にするために、どうすればいいかを知りたい人もいるでしょう。

たこ焼き屋を開業するうえでは、立地選びと差別化が重要です。また、フランチャイズに加盟してたこ焼き屋を開業する場合でも、差別化は必要です。

当記事ではたこ焼き屋を開業するために必要な準備を解説します。たこ焼き屋の開業を検討している人は参考にしてみてください。

儲かるたこ焼き屋は立地選びと差別化ができている

儲かるたこ焼き屋は立地選びと差別化ができています。立地選びと差別化ができていないたこ焼き屋は、集客ができずに失敗してしまう傾向にあるからです。

来店してもらいやすい場所に出店し独自のメニューを提供することで、売上が安定し、結果として儲かるたこ焼き屋になれる可能性があります。

これからたこ焼き屋を始める人は、立地選びと他店舗との差別化が大切であることを留意しておきましょう。

集客しやすい立地を選ぶ

出店場所は、集客がしやすい立地を選びましょう。たこ焼きは身近な食べ物ではありますが、買い物中など出先で購入する傾向にあるからです。

店舗の場合は「駅近」「繫華街」「商店街」などの人通りがある場所に出店する傾向があります。

一方、キッチンカーや屋台といった移動販売の場合は「祭りやイベント会場」「スーパー、ショッピングセンター、商業施設の駐車場」「観光地付近」「幹線道路沿い」「キャンプ場」が挙げられます。

お客さんが立ち寄りやすい場所に出店することで、集客がしやすく売上にもつながります。

オリジナルメニューで他店との差別化を図る

他店との差別化としては、オリジナルメニューなどの独自性が求められます。差別化によって、ファンを獲得できる場合があるからです。

定番メニューも販売しつつ、ソースやトッピングなどを工夫して、オリジナルメニューを取り扱うことで、他店との差別化につながります。

【味付けとトッピングの一例】

味付け ・ソース
・しょうゆ
・ポン酢
・塩
・だし
・テリヤキ
トッピング ・青のり
・かつおぶし
・マヨネーズ
・ねぎ
・七味唐辛子
・チーズ
・明太子
・キムチ

他にもたこ焼きをメインとしつつ、他の料理を提供することでも差別化を図れます。

たとえば、焼きそばやお好み焼きなどの食材や厨房機器を流用できるメニューも合わせて販売するといったイメージです。

また繫華街の店舗の場合であれば、昼はたこ焼きを販売して、夜にたこ焼き居酒屋としてお酒とたこ焼きをセットで提供する方法もあります。

ファンが増えることでリピートにつながり、経営が安定していくことでしょう。

フランチャイズに加盟しても差別化は必要

フランチャイズに加盟して、たこ焼き屋を始める場合でも差別化は必要です。フランチャイズに加盟するからといって成功する保証はないからです。

フランチャイズに加盟することで、未経験の人でも運営できる仕組みづくりがされている反面、営業時間や価格などマニュアル通りに運営しなければならず、加盟する人の裁量が限られているケースがあります。

フランチャイズに加盟する際には、契約内容を確認し、自身が考えている差別化するための施策が行えるのかをフランチャイズ本部と相談してみましょう。

たこ焼き屋を店舗でするか移動販売でするかを決める

たこ焼き屋を開業する場合には店舗でするか、移動販売(キッチンカー)でするかを決めます。店舗か移動販売によって、開業に必要な費用が異なるからです。

店舗物件にはよりますが、店舗であれば100~500万円程度かかる場合があります。一方、キッチンカーのサイズなどによりますが、移動販売であれば150~300万円程度かかる場合があります。

なお、店舗でもテイクアウト専門の場合は3坪程度の敷地でも開業できるため、物件を契約するなどの初期費用を抑えることができます。

なるべく費用を抑えたいのであれば、テイクアウト専門の店舗にするか移動販売を検討するのが良いでしょう。

自宅を改装してたこ焼き屋を開業する方法もある

自宅のガレージなどの空スペースを改装して、たこ焼き屋を開業する方法もあります

自宅での開業は店舗や移動販売と比較すると、費用が抑えられる傾向にあります。店舗物件を契約するための費用やキッチンカーを購入するための費用などがかからないからです。

しかし、自宅での開業の場合、広告宣伝として自宅住所を公開しなくてはいけないため、集客がしにくい傾向があります

また、自宅での開業であったとしても、店舗や移動販売と同様に保健所の営業許可が必要であるため、自宅の改装をする必要があります。どの程度の改装が必要になるかは、管轄の保健所と相談しながら進めるのが良いです。

後述する「たこ焼き屋を開業するためには飲食店営業許可が必要」も合わせて確認してみてください。

たこ焼き屋を開業するために必要な資金は100〜500万円

たこ焼き屋を開業するためには100~500万円程度が必要であり、初期費用としては、主に「店舗を借りるための費用」「内外装工事をするための費用」「厨房機器を揃えるための費用」が挙げられます。

店舗の場所や規模などによって異なりますので、目安にしてみてください。

なお、移動販売を検討している人は「たこ焼き屋をキッチンカーで開業すべき理由と儲けるコツについて解説」を参考にしてみてください。

人通りが多い場所に出店する

たこ焼き屋は「住宅街」「繫華街」「商店街」などの人通りがある場所に出店する傾向があります。たこ焼き屋は人通りがある場所に出店しないと、集客がしにくい傾向があるからです。

しかし、人通りが多い場所の店舗物件は家賃が高額であり、物件を契約するための初期費用も高額になる場合があります。

家賃は毎月の運営コストの中でも仕入費用と並んで、割合が大きい傾向にあります。立地にこだわり過ぎて、家賃が高額になってしまうと、売上を上げられても利益として残らない場合もありえます。

理想の物件を探すには時間がかかる場合がありますので、最低でも開業の半年以上前から店舗物件は探し始めましょう

たこ焼き屋の内外装工事では外観を重視すべき

たこ焼き屋の内外装工事では、たこ焼き屋であることが分かるような外観にすることが重要です。店舗の外観によって、来店につながる可能性があるからです。

内外装工事としては、主に店舗内の「天井」「壁」「床」「電気」「ガス」「水道」「空調」「ダクト」の工事、店舗外の「壁」「看板」「照明」の工事が挙げられます。店舗の場所や広さ、工事内容によって100万円以内〜300万円程度の費用がかかる場合があります。

たこ焼き屋であることが分かる外観としては、通りから調理している姿が見える構造にするケースがあります。実際に焼いている姿とソースの匂いによって、購入につながる可能性があります。他にも「看板」「のぼり」「提灯」を活用する方法もあります。

イートインスペースを設ける場合やたこ焼き居酒屋などの形態にする場合は内装も必要となりますが、予算が限られている場合には外観にこだわると良いでしょう。

厨房機器のひとつであるたこ焼き器には銅板と鉄鋳物がある

たこ焼き屋の開業で必要な厨房機器としては主に「たこ焼き器」「保温ケース」「冷蔵庫」「冷凍庫」が挙げられ、10~30万円程度かかります。

たこ焼き器はたこ焼き屋を開業する上で、必要な厨房機器の中のひとつですが、銅板と鉄鋳物(鉄板)があります。サイズだけでなく、銅板と鉄鋳物(鉄板)でも値段が異なり、相場としては数万~15万円程度です。

銅板のたこ焼き器は熱伝導率が高く、早く焼き上げることができますが、火加減の調整が難しく、焼くために技術が求められるという特徴があります。一方、鉄鋳物は銅板よりも安価で購入でき、手入れがしやすくなっていますが、焼きあがるのが遅く回転率は低いでしょう。

初期費用を抑えたい場合には鉄鋳物のたこ焼き器、お客さんへの提供スピードを重視する場合には銅板のたこ焼き器を選択するのが良いでしょう。

たこ焼き屋を開業するためには飲食店営業許可が必要

たこ焼き屋を開業するためには、店舗と移動販売のどちらの場合でも、管轄の保健所で飲食店営業許可を取得しなくてはいけません。無許可で営業をした場合、罰則の対象となる可能性があるからです。

管轄の保健所は、厚生労働省の公式サイト「保健所管轄区域案内」から検索することができます。

なお、飲食店営業許可を取得するためには、食品衛生責任者の資格が必要となります。食品衛生責任者の資格は講習会を受講すれば取得することができます。

開業に向けてはまず食品衛生責任者の資格を取得しておきましょう。

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この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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