キッチンカーを開業するときのメニューの決め方を解説

キッチンカーを開業するときのメニューの決め方を解説 2020.03.24起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)

キッチンカーの開業を検討している人の中には、メニュー作りに悩んでいる人もいますよね。

キッチンカーで販売するメニューを決めるときは、コンセプトを決めましょう。コンセプトが固まれば、看板メニューやサイドメニューにも一貫性を持たせることができます。

この記事では、キッチンカーを開業するときのメニューの決め方を解説します。作ったメニューを売りやすくするためのメニュー表作りの方法についても紹介しているので、参考にしてみてください。

キッチンカーのメニューはコンセプトから決める

キッチンカーを開業するときのメニュー決めは、コンセプトを考えるところから始めましょう。コンセプトを考えれば、販売したいメニューと実際に提供するメニューが食い違ってしまうことを防げます。

コンセプトはメニューを作るときの軸になります。ヘルシー料理を販売するときは、ダイエットをしている人にも美味しいものを食べてほしい、という理由がコンセプトになります。

たとえば、ヘルシー料理として集客していながら、高カロリーな肉料理を提供してしまうようなときは、コンセプトが固まっていない可能性があります。反対に、低カロリーのソイミートを提供していれば、ヘルシー料理のコンセプトともズレはありません。

メニューのコンセプトを決めることができれば、その後のメニュー作りも容易になる場合があります。5W1Hをもとに考えると自分のやりたいことが整理できるため、コンセプトを決めやすい傾向があります

食べてもらいたい看板メニューを決める

食べてもらいたい看板メニューの開発も行いましょう。看板メニューを作ることができれば、集客につなげられる場合があるからです。

たとえば、オムライスを販売するとき、自家製のソースを作ることができれば看板メニューにすることができます。ほかの店で食べることができない味であれば、集客効果を期待できます。

看板メニューは、キッチンカーのコンセプトと合っている必要があります。「肉なのにヘルシー」「豆なのに肉っぽい」など、食べてほしい理由を説明できるように意識しましょう

コンセプトに合うサイドメニューを決める

コンセプトに合うサイドメニューも決めましょう。看板メニューと一緒に買ってもらえるサブメニューを用意することで、客単価を上げられる可能性があるからです。

たとえば、看板メニューとしてハンバーガーを提供して、サイドメニューとしてフライドポテトやチキンナゲットを販売する方法があります。人目を引く看板メニューで集客を行い、一緒にサイドメニューを購入して貰うことで、売上につなげやすくなります。

ただし、サイドメニューが看板メニューのコンセプトとズレてしまうと、一緒に購入して貰いにくくなるおそれがあります。サイドメニューを作るときは看板メニューのコンセプトとズレがなく、一緒に買いたくなるメニューを考えるようにしましょう

軽食系メニューなら季節に合わせて販売メニューを検討する

軽食系メニューを販売するときは、季節に合わせて販売メニューを変更することができます。ランチ系メニューに比べて、搭載設備の入れ替えをしやすいからです。

たとえば、夏場はアイスやかき氷を販売し、秋や冬はたこ焼きやクレープを販売するということができます。季節や流行に合わせた商品を販売することにより、売れ行きを左右されることを防げる場合があります。

また、出店場所によってメニューを変えることもできます。出店場所による客層の変化に合わせて販売するメニューを変えることで、より需要を満たした営業を行うことができます。

ただし、頻繁にメニューを変更すると、設備の入れ替え費用がかさんでしまうことがあります。メニューの変更は半年に1回のように回数を決め、通年で需要のあるメニューの販売も検討してみてください

メニューの調理工程によってキッチンカーの設備が変わる

キッチンカーでは、メニューの調理工程によって満たすべき給排水設備の要件が異なります。キッチンカーの給排水設備は3つに分けることができます。

【キッチンカーの給排水設備の種類】

約40L

40Lの容量の給排水設備では「温める」「切る」「揚げる」など1工程で完了するメニューを1品目だけ販売できます。そのため、切って温めるといったような、2工程以上の調理を必要とするメニューや複数品は提供できません。

約80L

80Lの容量の給排水設備では2工程までの料理を作ることと複数品目の提供が可能です。生地を溶いてクレープを焼くなどの調理ができます。

約200L

200Lの容量の給排水設備では複数工程の調理を行うことができ、提供できる品目数にも制限がありません。3工程以上の調理が必要なメニューを販売するときは、200L以上の給排水設備が必要です。

たとえば、40Lの給排水設備であれば、調理済みのお弁当やパンなどを提供できます。1品目のみの販売なので、お弁当と合わせてドリンクを販売するといったことはできません。

80Lであれば、たこ焼きやクレープなどの軽食系メニューの調理も可能になります。複数品目の提供ができるので、2工程の調理で済むメニューであればサイドメニューの販売もできます。

200L以上の給排水設備があれば、調理できるメニューの幅が広がります。軽食系メニューで、メニューを変更する可能性があるときは、販売できるメニューの幅を増やすために、あらかじめ200L以上の給排水設備を搭載することを検討してください

キッチンカーではメニュー表やタペストリーにこだわる

キッチンカーでは、集客のためのメニュー表やタペストリーにこだわりましょう。メニュー表のレイアウトや見やすさが売り上げに影響する場合があるからです。

たとえば、文字だけを並べたメニュー表にすると、お客さんはどんなメニューなのかを想像しにくい場合があります。状況次第では、お客さんを逃してしまうことがあります。

キッチンカーのメニュー表やタペストリーは、一目見ただけで料理を想像できるデザインがよいです。メニュー表やタペストリーを作るときは、初見のお客さんがメニューを想像できるかどうかを検討するようにしてください

レイアウトを重視する

メニュー表はレイアウトを重視しましょう。レイアウトを整理すると、なにを売っているのか理解してもらいやすくなるからです

たとえば、Zの形にアピールしたいメニューの情報を配置する方法があります。メニュー表を見るとき、人の目は「左上から右上」「右上から左下」「左下から右下」へ視線が動きやすく、それに合わせてメニューの情報を配置します。

ただし、Zの頂点以外の場所の情報は、印象に残りにくい可能性があります。看板メニューやイチ押しのメニューがあるときは、左上や右下など視線が止まりやすいZの頂点に配置するようにしましょう

盛り込む情報量を絞り込む

メニュー表やタペストリーに盛り込む情報量を絞り込むようにしましょう。たくさんのメニューを一度に提示されると、興味を引くことが難しくなるおそれがあるからです。

たとえば、キッチンカーの店頭に掲げるメニュー表やタペストリーに掲載されているメニュー数が10品以上もあると、どれを買いたいのかお客さんが迷ってしまう場合があります。結果的に購買につながりにくくなる可能性があります。

認知心理学の世界では、人の脳が一度に把握できる情報量は7つ程度と言われています。キッチンカーに興味を持ってもらうためのメニュー表やタペストリーに掲載する情報量は、一番売りにしたいメニューを中心とした7品程度に収めておくようにしましょう

写真と文字は見やすいサイズとフォントにする

キッチンカーで店頭に掲げるメニュー表やタペストリーの写真や文字は、離れた場所から見ても理解できる大きさにしましょう。遠目から見て理解できないと、集客につなげにくくなるからです。

たとえば、料理の見た目と文字を1メートル程度離れても読める大きさにすると、通りがかりの人が目に止めたときに、お客さんが情報を正確に拾ってもらえれば興味を持ってもらえる可能性があります。

メニュー表やタペストリーに掲載する情報の中で、写真や文字のサイズに変化を出すのも注目を集めるのに有効です。アピールしたいメニューがあるときは、ほかの料理の写真や紹介文と比べて、一回り大きいサイズで配置することも検討してみてください

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
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