キッチンカーにおける開業の流れを解説

キッチンカーにおける開業の流れを解説 2020.02.13起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
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キッチンカーでの開業を検討している人の中には、開業するときの流れが知りたい人もいますよね。また、準備の進め方が気になる人もいるでしょう。

当記事では、キッチンカーにおける開業の流れを解説していきます。キッチンカーでの開業を考えている人は参考にしてみてください。

開業するときの流れは4つの工程に分けられる

キッチンカーにおける開業の流れは、4つの工程に分けられます。キッチンカーでの開業を検討している人は、まずはそれぞれの工程を確認してみましょう。

【開業時の工程】

  1. 創業計画の立案
  2. 開業資金の準備
  3. 車両本体の準備
  4. 必要許可の取得

工程として挙げられるのは「創業計画の立案」「開業資金の準備」「車両本体の準備」「必要許可の取得」といったものです。キッチンカーでの開業を考えている人は、開業準備を進める目安としてそれぞれの項目を参考にしてみてください。

 1.創業計画の立案

開業するときの工程のひとつは、創業計画の立案です。キッチンカーに限らず、飲食店を開業するときは、創業計画を立てることにより、必要となる資金や準備物を整理することができます。

【創業計画の項目の一例】

 項目 整理する内容の一例 
 創業の動機
  • 思いつきではなく以前から考えていたことか?
  • 実現したいことは明確になっているか?
  • 家族や周囲の理解はあるか?
 事業経験
  •  スキルや知識はあるか?
  • 事業経験はあるか?
  • 実績はあるか?
 商品/サービス
  •  商品やサービスのセールスポイントはあるか?
  • 商品やサービス以外のセールスポイントはあるか?
  • コンセプトに合った商品やサービスを提供できるか?
 取引先/取引条件
  •  顧客ターゲット層は明確になっているか?
  • 予定している仕入先はあるか?
  • 従業員は確保できるか?
 必要資金/調達方法
  •  運転資金と設備資金は算出しているか?
  • かかる費用は調達できる金額から決めているか
  • 開業資金は工面できるか?
 事業の見通し
  •  予想売上高の根拠を示すことはできるか?
  • 予想売上高は過大になっていないか?
  • 予想経費は過少になっていないか?

創業計画を立てるときは、開業までの道筋を整理することになります。キッチンカーの場合は「車両を購入する費用」や「食材を仕入れる費用」など、考えられる費用を整理することにより、開業資金の目安を算出することも可能です。

なお、創業計画を立てるときは、専門家に相談しながら進めることもできます。「日本政策金融公庫の創業サポートデスク」や「商工会議所の創業窓口相談」など、無料相談を受け付けている窓口はいくつかあるため、創業計画を立てる場合は検討してみましょう。

2.開業資金の準備

開業するときの工程のひとつは、開業資金の準備です。食材費や水道光熱費に加え、車両購入費や内装設備費など、考えられる費用はいろいろありますが、それらの合計金額を開業資金として準備することになります。

キッチンカーに限らず、開業資金を準備するときは、まずは自己資金を貯めることを考えることになります。自己資金を貯めるときは計画性も重要ですが、目標金額を決めることもポイントのひとつになります。

また、開業資金を準備するときは、金融機関から融資を受ける方法もあります。金利による利息がかかる点はありますが、開業資金が足りない場合は銀行や信用金庫などの金融機関から融資を受けることも検討する余地があります。

なお、「車両購入費」「内装設備費」「外装改造費」など、キッチンカーの場合は車両まわりの費用が中心になりますが、それぞれの金額は希望条件にもよります。まずは自己資金と調達できる金額を算出したのち、それぞれのグレードを決めることを検討してみましょう。

3.車両本体の準備

開業するときの工程のひとつは、車両本体の準備です。車両本体の価格はグレードによっても異なりますが、まずは購入する選択として新車と中古が挙げられます。

新車の場合、軽トラックや1tトラックなど、ベースとなる車両を購入することになります。その後、荷台に外装を取り付けたり、内装設備を搭載したりすることになるため、キッチンカーの改造を専門としている業者に依頼することも検討することになります。

中古車の場合、すでにキッチンカーとして完成された車両を購入することになります。キッチンカーとして営業するための装備は揃っていますが、販売するメニューに合わせて調理設備の入れ替えが必要になる可能性もあります。

なお、車両本体を準備するときは、リースにする選択肢もあります。運用期間が長期になればなるほど、利用料がかかることになるため、選択肢にリースを加える場合は運用期間を決めることを検討してみましょう。

4.必要許可の取得

開業するときの工程のひとつは、必要許可の取得です。キッチンカーを出店する場合は出店場所の許可や保健所の許可が必要になるため、開業準備のひとつとしてこれらの許可を取得することになります。

キッチンカーを出店するときは、出店場所からの許可が必要です。無許可の場合は不法侵入や営業妨害にあたるおそれもあるため、出店場所を見つけた後はその場所の管理者に出店の可否を確認することになります。

また、キッチンカーを出店するときは、保健所から飲食店営業許可を取得することになります。飲食店営業許可は出店する地域ごとに取得しなければならず、都道府県をまたぐ場合はそれぞれの地域にある保健所に申請することになります。

なお、飲食店営業許可を取得するには、食品衛生責任者の資格が必要です。食品衛生協会が主催する講習を受講することにより取得できるため、開業準備を進めるときは飲食店営業許可を取得するためにも所定の講習を受講することを検討してみましょう。

まずは働いてみることも方法のひとつ

キッチンカーに興味がある人は、まずは働いてみることも方法のひとつです。パートやアルバイトなど、キッチンカーの従業員として働いてみることにより、開業するまでの流れを教えてもらえたり、知識やスキルを得られたりする可能性もあります。

たとえば、キッチンカーの従業員として働いてみることにより、資格や届出に加え、開業資金の目安を教えてもらえる可能性もあります。また、必要となる調理設備のイメージを膨らませることができるかもしれません。

ただし、飲食店が展開するキッチンカーでは、調理済みの料理を販売していることもあります。調理済みの料理を販売している場合は調理工程を学べないおそれがあるため、キッチンカーの従業員として働いてみたい人は注意しましょう。

イベント出店の場合は短期の勤務も可能

イベントに出店しているキッチンカーの中には、パートやアルバイトの短期募集をしているところがあります。それにより、知識やスキルを得る目的として働いてみたい人は、イベントに出店しているキッチンカーから探してみることも選択肢のひとつです。

たとえば、マルシェやフードフェスタなどのイベントでは、回転率を上げるためにアルバイトを募集しているキッチンカーがあります。イベントの開催期間のみの募集となる傾向があるため、体験的に働いてみたい人は検討する余地があります。

ただし、短期募集の場合は業務内容が限られることも考えられます。仕込み作業や出店準備など、キッチンカーをより深く知りたい人は、開業における修業期間として中長期的なアルバイトも検討してみましょう。

まとめ

キッチンカーにおける開業の流れは、「創業計画の立案」「開業資金の準備」「車両本体の準備」「必要許可の取得」の4つの工程に分けられます。順番通りに進める必要はありませんが、いくつかの工程に分けることにより、開業準備の流れをイメージしやすくなります。

また、キッチンカーに興味がある人は、まずは働いてみることも選択肢のひとつです。パートやアルバイトなど、キッチンカーの従業員として働いてみることにより、開業するまでの流れを教えてもらえたり、知識やスキルを得られたりする可能性もあります。

なお、イベントに出店しているキッチンカーの中には、パートやアルバイトの短期募集をしているところもあります。知識やスキルを得る目的として働いてみたい人は、イベントに出店しているキッチンカーから探してみることも検討してみましょう。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://inqup.com/