焼鳥屋開業!資金調達、店づくり成功のポイントは?

脱サラして焼鳥屋を開業するには何が必要?手続きと資金計画を紹介 起業のための資金調達 – 飲食(飲食店・外食・デリバリー)
焼鳥屋 開業

日本人の好きな食べ物として常にランクインされ続けている焼鳥。
焼鳥屋開業のための手続きとは?

寒くなる季節。急に居酒屋ではなく焼鳥屋に行きたくなる気分になることはありませんか?日本人の好きな食べ物として常にランクインされ続けている焼鳥。
特にサラリーマンの仕事あとのフラッと立ち寄る先としては、不動の地位を築いています。

最近では、某有名人の父親が焼鳥屋チェーン店を成功させニュースにもなりました。今回の記事では、脱サラして開業する方の多い焼鳥屋の開業について解説します。

 

1.焼鳥屋は飲食業界でどのような位置にあるのか?

①新たな形の焼鳥屋が増えている

焼鳥屋は現在飲食業界の中でどのような地位を占めているのでしょうか?開業についてのノウハウを知る前に、まず最新の焼鳥屋業界事情をお知らせしましょう。

 

最近では、「焼き鳥の鉄人」という70分1500円食べ放題にみる新たな焼鳥店の流れが

顕著です。最近人気の焼鳥屋は「焼鳥なのに食べ放題」という従来の常識を覆すもの。また、チェーン店である「鳥貴族」も一皿とれでも298円というお値打ち価格で確実に店舗数を増やしています。

 

自分で焼く焼鳥屋も人気があります。筆者も一度「自分で焼鳥屋いてみたいな~」と検索したのですが、結構な数がヒットしたのです。自分で焼くというお楽しみ感があり、友達同士で行っても盛り上がりそうですね。

 

残念ながら、飲食店全体の数は2006年頃から全体的に下降傾向です。しかし、「自分で焼ける」「食べ放題」などのように、新しい価値を提供することで焼鳥屋は生き延びることができるでしょう。

 

②焼鳥は原価が抑えられるので利益を上げやすい

居酒屋と比べ、焼鳥屋はメニューの幅が狭い業種です。焼鳥しかメニューになく、あとはビールだけ。そんな店だってあるのです。

 

抱える在庫が少ないのは、飲食店オーナーにとって経営しやすいメリットとなります。メニューが少ないとしても、良い鶏肉を安く仕入れ時間をかけて仕込みができれば、ウマイ焼鳥を提供できます。

 

2.厨房工事などの設備費は全部で500万円

では、焼鳥屋を開業するために必要な資金を解説していきます。焼鳥屋の開業で必要な資金の多くは、設備費です。設備費について詳細を説明しましょう。

 

①物件取得費は300万円~

焼鳥屋の平均坪数は30坪と言われています。30坪の場合、家賃は安くても30万円はするでしょう。

 

焼鳥屋をするための物件取得費ですが、以下のようなものが挙げられます。

 

・保証金(家賃×6か月分):180万円

・敷金(家賃1か月分):30万円

・礼金(家賃1か月分):30万円

・仲介手数料 30万円

・前家賃(家賃1か月分):30万円

計 300万円

 

焼鳥屋に適した物件は、ダクトの換気がきちんとできる物件である必要がありますので契約前にきちんと確認をしましょう。飲食店ができない物件もあるため、前もって不動産屋へ「焼鳥屋のための物件を探している」と伝えることが重要です。

 

前テナントが使用した内装をそのまま使える物件を居抜き物件と呼びます。内装費を浮かすことができるので人気のある物件ですが、その場合は作譲渡費として100万円程度の費用を徴収されるケースがあります。

 

②厨房機器は合計で100万円~

次に必要なのは、焼鳥を焼く焼き台です。屋台で見かけるガス式焼き台であれば、安いもので一台3万円程度から購入できます。

 

<焼鳥焼き台の参考価格>

業務用 やきとり

炭火焼 焼き物器

サイズ

640×245×255mm

57,000円

業務用 やきとり

炭火焼 焼き鳥コンロ

サイズ

377×165×200mm

31,000円

焼き鳥焼き器 焼鳥専用タイプ卓上型

サイズ

10×410×H390mm

396,000円

 

価格が高いものは、火力の調整ができる、3面で別々の材料を焼ける、焼き汁も高温で消すので掃除がラク、などの特徴があります。どんな焼鳥屋を開くのかにより購入する焼き台は変わってきますが、坪20ほどで20席程度の小規模な店を開くとすれば焼き台は小さいもので3台は必要です。お店の看板となる焼鳥を焼くためのマシーンなので、ここは少しお金をかけてもいい所です。

 

この他に、冷蔵庫、ガスコンロ、流し台、棚といった設備を用意する必要があります。

 

③焼鳥屋で必要な換気扇やフードの取り付け:100万円

焼鳥屋でよく見る光景として、マスターが網の上の焼鳥をパタパタとうちわで仰ぐ光景がありますね。当然ですが、煙が出るため焼鳥屋では以下のような設備が必須です。

 

・厨房のフード

・店内の換気扇2箇所くらい

・トイレの換気扇

・給排気の工事

 

これらでざっと、80~100万円くらいの工事費用がかかります。給排気とはガスや炭火で焼鳥を焼くために必要な空気の通り道を作ることと考えてください。

 

3.店舗開店費用は合計で300万円

次に、設備費用以外で開業に必要な資金をご紹介しましょう。

 

①内装・設計費は10~200万円

内装・設計費はどのような焼鳥屋にするかにより非常に費用が上下します。筆者の近所にある人気の焼鳥屋はプレハブのような簡素な作り。内装・設計費は正直0円では?と疑うほどの内装ですが、味は信じられないほど美味しい店です。

 

しかし、せっかく店を開くのであれば人気店を目指したい!オシャレな空間にこだわりたい!というのであれば、まずはどんな店がいいのかイメージを膨らませましょう。

 

和風にするのか、カジュアルにするのか、など、内装は客層に直接影響します。内装・設計費はDIYで手作り風の店にするのであれば最低10万円ほど、業者に工事してもらう場合は200万円程度を目安とします。

 

②看板、人材募集費、レジ、備品で150万円

その他には、店の看板で80万円、人材募集で15万円、レジや備品で55万円ほどかかります。

 

ビールを出す際のサーバーは、仕入れをするメーカーが無料で貸してくれますので0円です。

 

4.焼鳥屋を開くのに必要な資格は?

焼鳥屋を開くなら、焼鳥屋での勤務経験はもちろん以下の資格が必要です。

 

①防火管理者

店舗の収容人数が29人以下の場合は必要ありませんが、30人以上の場合は防火管理者を一人置かなくてはいけません。

 

消防署の実施する講習を受講すれば、防火管理者になれます。受講費は、テキスト代が3,000~5,000円です。講習は1~2日で完了しますので、あまり負担にはなりません。

 

②食品衛生責任者の取得

焼鳥屋を開くには、食品衛生責任者の資格が必要です。食品衛生責任者になるには、以下いずれかの資格を持った上で講習会(一日で完了)に参加する必要があります。

 

栄養士、調理師、製菓衛生師、食鳥処理衛生管理者、と畜場法に規定する衛生管理責任者若しくは作業衛生責任者、船舶料理士、食品衛生管理者(注1)の有資格者。

引用:食品衛生責任者養成講座|トップ―ページ

 

食品衛生責任者の資格は、1つのお店で一人以上とされています。オーナー(自分)または店長が取得するとよいでしょう。受講費用は1万円かかりますが、これは必須資格ですので必要経費です。

 

食品衛生責任者養成講習のスケジュールですが、毎日のように多数実施されています。直近の講習はすぐ満席になります。できれば、1か月前までには予約しましょう。

 

食品衛生責任者養成講習会|トップページ

 

※上記のリンクをクリックすると、食品衛生責任者養成講習会の公式ページへとびます

 

③保健所に相談&営業許可申請をする

焼鳥屋を開こうと実際の店舗図面ができあがったら、まずはその時点で管轄の保健所に自治体の許認可基準を満たすかどうか、確認してもらいましょう。保健所の確認なしで勝手に工事を進めてしまうと、工事完了後に保健所から「このままだと営業を認められません」と言われてしまうかもしれません。

 

図面に問題なしと許可を得たら、営業許可の申請書を保健所に提出します。約2週間後に保健所の担当者が検査に入り、許可が出ると晴れて営業証が発行されるという流れになります。

 

【保険所とのやりとりの流れ】

店舗図面を持って保健所に相談

⇒修正と言われたら施行業者とやりとり

⇒また店舗図面を持って保健所に相談⇒許可が出て、必要書類を教えてもらう

⇒店舗完成1週間~10日前に必要書類と添付書類を保健所に提出

⇒実際の店舗で保健所の担当者が確認(認可基準を満たすかどうか)

⇒同格した場合、数日後に認可賞の交付

 

④【番外編】食鳥処理衛生管理者

この資格は必須ではありません。現在焼鳥屋を開いていても、この資格を持っている人はなかなかいないのではないでしょうか。

 

厚生労働省|食鳥処理衛生管理者資格取得講習会について

http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/shokuchoueiseikanrisha/

※上記URLをクリックすると、厚生労働省の公式ページにリンクします

 

この資格を取るためには、1日限りの講習などではなく学校を卒業するほどの長い年月が必要です。その代わり、鳥肉のスペシャリストとして得た知識は、経営者として働く際に有利に動くことでしょう。

 

5.焼鳥屋を開くには日本政策金融公庫で融資を受けよう

どんな焼鳥屋を開きたいか、イメージすることができたら次にするべきことが資金調達です。工事の見積もりをとったとしても、資金がなくては店を開くことはできません。

 

日本政策金融公庫は旧:国民生活金融公庫です。名前が変わったのでご存じない方も多いのですが、銀行が相手にしてくれない一般の自営業の方の創業融資の頼りになるパートナーです。

 

お金を借りるのは審査が必要です。自己資金や焼鳥屋での勤務経験、そして自身の借金の有無などを考慮し、あとは事業の将来性で融資を判断します。

 

審査に必要な創業計画書という書類作成は、認定支援機関というあなたの街の税理士などを通すと、代わりに書類作成をやってくれるので一度相談してみるとよいでしょう。(相談は無料です)

 

国が認定する専門家に相談してみましょう。認定支援機関専門家一覧はこちら→

 

まとめ

298円の焼鳥屋「鳥貴族」のこだわりは、「たかが焼鳥屋、されど焼鳥屋」です。深いですよね。

美味しい焼鳥で日本を元気にしたい!という思いがあれば、あなたの資金調達を応援する認定支援機関がバックアップします。

まずは、専門家に無料で相談できる資金調達Q&Aを活用!資金調達Q&Aはこちら→

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。