古着屋を開業する手順と必要な準備を解説

古着屋を開業する手順と必要な準備を解説 2022.01.28起業のための資金調達 – ファッション・アパレル
古着 屋 開業

古着屋を開業したいけど、どのような手順なのかを知りたい人もいますよね。開業に向けて、どんな準備が必要なのかを知りたい人もいるでしょう。

古着屋の開業に向けて、まず取り扱う古着のジャンルを決め、古着の仕入先を探しましょう。

当記事では、古着屋を開業する手順と必要な準備を解説します。古着屋を開業したいと考えている人は参考にしてみてください。

古着屋を開業するまでの手順

古着屋を開業するためには、次のような手順が必要となります。

  1. どういう古着を取り扱うのかを決める
  2. 仕入先を確保する
  3. 店舗物件を探す
  4. 内外装工事をする
  5. 什器・備品を購入する
  6. 古物商を取得する
  7. オープン

仕入先の確保と店舗物件探しには時間がかかる傾向があります。そのため、オープンの半年以上前から準備を始めるのが良いでしょう

取り扱う古着のジャンルを決める

古着屋を開業したいと思ったら、まずは取り扱う古着のジャンルを決めましょう。古着のジャンルが決まることで、仕入先が決まってくるからです。

古着といっても「ユーズド」「インポート」「ヴィンテージ」「デッドストック」「アメカジ」「ストリート」「ミリタリー」「ワーク」「アウトドア」「ハイブランド」などといったジャンルや系統があるため、その中で取り扱う商品を決めます。

自身が通っている古着屋を参考にして、知識があるジャンルを中心に取り扱うのが良いでしょう。しかし、ヴィンテージやハイブランドを仕入れる際には、専門的な知識が必要であり、また仕入費用も高額な傾向があるため、開業当初に取り扱うのは避けた方が無難です。

なお、Tシャツやジーンズなどの定番アイテムを交えると、売上が安定する場合があるので、検討してみてください。

成功するためには古着の買い付けが重要

古着屋として成功するためには、古着の買い付けが重要となります。どういう古着を仕入れられるかによって、売上に影響するからです。

安く仕入れることができたとしても、売れなければ売上にはなりません。売れる古着を見分けられるかどうかが重要です。

仕入先としては、国内または海外なのかで異なります。国内であれば、主に「卸業者」「廃品回収業者(ウエス)」「フリマ(アプリ)」「リサイクルショップ」などの仕入先が挙げられます。

一方、海外の主な仕入先としては「アメリカ」「ヨーロッパ」「東南アジア」のスリフトショップや市場が挙げられ、国内では手に入らない商品を仕入れられる場合があるため、他店との差別化につながる可能性があります。

しかし、海外での仕入は輸送費や旅費交通費などの諸経費がかかるため、国内仕入よりも費用がかかることもありえます。また、慣れていないと値段交渉の際にトラブルになるケースもあります。

まずは国内での仕入先を確保したのち、売上が安定してから海外の仕入先を探すのが良いでしょう。

古着屋を開業するためには300~500万円かかる

古着屋を開業するためには、300~500万円程度が必要となります。主に「店舗物件を借りるための費用」「店舗の内外装工事をするための費用」「棚やラックなどを購入するための費用」「古着の仕入費用」が挙げられます。

店舗の場所や規模などによって異なりますので、目安にしてみてください。

店舗物件を借りるためには家賃の8~12ヵ月分が必要

店舗物件を借りるためには家賃の8~12ヵ月分が必要です。店舗物件は、住宅を借りるよりも「保証金(敷金)」が高額に設定されている傾向があるためです。

たとえば、家賃が15万円の物件を借りるとすると、物件の場所や条件などによって異なりますが、物件取得費用の相場としては120万円~180万円程度です。

店舗物件を借りるためには、家賃だけでなく、保証金がどのくらいかかるのかを確認しましょう。

近隣に競合店が多いエリアを選ぶ

古着屋の店舗として、近隣に競合店が多いエリアを選ぶ傾向にあります。古着に興味がある人が集まりやすく、集客につながる可能性があるからです。

近隣に取り扱う古着のジャンルが同じ店舗があったとしても、仕入先が異なれば、商品は異なります。そのため、広告宣伝費をかけずに、古着好きな人を集客できる場合があります。

しかし、エリアによっては家賃が高額である場合があります。店舗を運営する中で、家賃は毎月支払わなければならない経費であり、家賃の支払いが運営を圧迫することも考えられます。

そのため、競合店が多いエリアに歩いていける範囲や隣の駅など、エリアを広げて探すことを検討してみるのも良いでしょう。

古着のテーマに合わせた内外装工事をする

古着のテーマに合わせた内外装工事をしましょう。店舗の世界観を演出することで、ファンになってくれる人もいるからです。

お店の雰囲気や居心地によって、お店のファンになるケースがあります。ファンは継続的に購入するだけでなく、SNSによる発信や古着好きな知人を紹介してもらえる場合があります。

内外装工事としては主に店舗内の「壁」「天井」「床」「電気」「カウンター」「陳列棚」「空調」「照明」「試着室」の工事、店舗外の「壁」「看板」の工事が挙げられます。店舗の場所や工事内容によって費用は異なりますが、100~300万円以上かかる場合があります。

内外装に費用がかけられない場合には、雑貨や照明などで工夫して雰囲気作りをしてみましょう。

内外装に合う什器や備品を揃える

内外装に合う什器や備品を揃えて、店舗としての統一感を出しましょう。古着の見せ方によって、売上に影響する可能性があるからです。

什器や備品としては、主に「棚」「ラック」「全身鏡」「ハンガー」「紙袋」「マネキン」の購入費用が挙げられ、数十万円程度かかります。

什器や備品はこだわればこだわるほど費用がかかってしまいます。費用を抑えたい場合には、リサイクルショップの中古品をアレンジするといった方法もあると覚えておきましょう。

古着の仕入費用として100~200万円かかる

仕入先や仕入れる量などにはよりますが、古着の仕入費用として100~200万円程度かかります

開業時に大量の在庫を抱えることはリスクではありますが、お客さんが来てくれたのに在庫がないといったことがないようにしなくてはいけません。店舗の規模にはよりますが、最大陳列数の7~8割以上の古着を仕入れておくのが良いでしょう。

なお、初期の仕入費用を抑えたい場合には、陳列方法を工夫することで商品数をカバーできるでしょう。

また、開業時期と仕入れ商品の季節性を合わせると、売上につながる可能性があります。たとえば、春に開業するのであれば、夏用商品の仕入割合を増やすといったイメージです。ワンシーズン先の古着も仕入れると、効果的に販売できる場合があることも覚えておきましょう。

ネットショップから始めることも検討する

資金があまりなかったりアパレルでの勤務経験がなかったりする場合は、ネットショップの古着屋から始めることも検討しましょう。古着の仕入費用だけで開業することができるためです。

「BASE」などのネットショップを作成できるサービスや「メルカリ」などのフリマサービスを利用することで、コストをかけずに開業することができます。

店舗運営には資金とノウハウが必要となるので、資金と知見が貯まってから店舗の開業をすることで、早期に廃業してしまうリスクを防げるでしょう。

管轄の警察署に古物商許可を申請する

店舗が決まったら、管轄の警察署に古物商許可を申請しましょう。古物営業法によって、古物の売買を行う場合には許可を受けなければならないことが定められているからです。

古物商の許可申請時に必要な書類としては、次の通りです。

  • 許可申請書
  • 略歴書
  • 本籍が記載された住民票の写し
  • 誓約書
  • 身分証明書
  • 手数料(東京都の場合19,000円)

都道府県によって必要書類や手数料が異なる場合がありますので、事前に管轄の警察署に確認するのが良いです。

また、申請してから許可が出るまでに40日程度かかる場合がありますので、余裕を持って申請するようにしましょう。

なお、ネットショップの場合でも古物商許可は必要なので、覚えておきましょう。

管轄の税務署に開業届を出す

管轄の税務署に開業届を提出しましょう。所得税法によって、開業届を提出する義務が定められているからです。

開業届のフォーマットは、国税庁の公式サイトからダウンロードできます。

また、管轄する税務署は国税庁の公式サイト「税務署の所在地などを知りたい方」で調べられるので、確認してみてください。

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
経営支援ガイド » https://inqup.com/