英会話カフェを開くための段取りと必要な資金・宣伝とは?

英会話カフェを開くための段取りと必要な資金・宣伝とは? 起業のための資金調達 – 教育(塾・スクール・社員研修)
英会話カフェ 開業

英会話を学びたいけど、お金はできるだけかけたくない。そんな方に好評なのが英会話スクールではなく、英会話カフェです。

10年以上前から始まっている英会話カフェですが、その品質にはバラツキがあります。

きちんと事業として英会話カフェを開きたい方にその段取りと必要な資金や宣伝方法をお伝えします。

 1. 英会話カフェの種類とは

英会話カフェにはいくつかの種類があります。ここではその概要をご紹介します。

①スタバなどのカフェでレッスンをする

ワーホリなどで来訪した学生や在日外国人の副業として、外部にあるカフェでのマンツーマンレッスンがあります。ネット検索で「英会話カフェ」と検索すれば容易に外国人講師の掲示板にたどり着くことでしょう。また、ジモティなどの地域の掲示板でも募集されています。1レッスンの相場はだいたい1時間で3,000円前後です。

 ②喫茶店に手数料を支払って会場とする

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広いスペースのある喫茶店は常に顧客で満員なわけではありません。そのスペースを持て余していそうであれば、英会話カフェを開いてもいいかと話しを持ちかけましょう。1レッスンではなく、1時間で500円~1000円の利用料を生徒から受け取り収入源とします。

 もちろん、無料ではなく何かメリットがないと喫茶店の店主も首を縦にはふりません。よくありがちなのは、生徒に必ず1ドリンク以上の注文をお願いすることです。そうすることで、あなたは英会話レッスンの場所に経費を使うこともなく、喫茶店の方でもまとまった顧客が定期的に入るのでWIN-WINのビジネス戦略となります。

 ③公民館やふれあい館を利用する

英会話サークルでよくある方法ですが、公的な施設を会場として利用します。会場費は安く抑えることができ、近隣の地域住民が生徒として定着しやすいというメリットがあります。1レッスンは50分程度で1200円前後が相場です。

 ④自宅の空きスペースを利用する

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自宅にある程度広さがあるのであれば、英会話カフェの会場として利用することも可能です。会場費はタダとなりますが、ご家族とのスケジュールの兼ね合いにも気を配らなくてはいけません。持ち込み自由にしてドリンクを飲みながらの英会話トークにすれば、生徒の緊張もほぐれます。

 2.事業として行う英会話カフェ

①英会話カフェに来る人々が求めていることは何?

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筆者は2005年に京都に住んでいましたが、その際前述の喫茶店形式の英会話カフェに何回か通いました。1ドリンク制で確か料金は1時間で1000円程度だったと思います。 既に英会話スクールの体験レッスンも何社も経験し、英会話業界での料金相場も把握していたのでその料金は非常に安いと感じました。

 しかし、結局なんだか寂しい気持ちがして2度行っただけでその後は通わなくなったのです。それは、英会話カフェの中の会話のパワーバランスです。英会話カフェではスクールのようにレベル分けを厳密行いません。そのため、会話を常に引っ張るリーダーのような人のアクセントや話題の単語が分からなければ、1時間ただ話を聞いているだけで正直面白くないのです。そのため、英会話カフェの中ではトークをコントロールする日本語・英語共に堪能なリーダーが必要です。

 英会話カフェに来る人は「気軽に」「楽しく」「英会話ができる場所」を求めています。そこにレッスンのようなしっかりしたカリキュラムは必要ないのですが、人数が少ないと英語のレベルが低い人は置いてきぼりになります。覚えておきましょう。

 ②ひと月にいくら稼げばいいのか?

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英会話カフェだけを主軸に生活費を稼ぎたいのであれば、ひと月に18万円~25万円は稼ぎたいところでしょう。しかし、上記でお伝えした1時間1000円程度の料金では一体どれぐらいの生徒と時間数を集めなければいけないのでしょうか。

 【ひと月に18万円稼ぎたい場合】

1時間1000円の利用料の場合:180,000円÷1,000円=180

→ひと月に180時間分の利用がなければいけない!

ひと月に180時間分ということは、サラリーマンの法定勤務時間(160時間)よりも多いということになります。朝から晩まで常に生徒が入る状況は起業直後から1年以上は難しいでしょう。

 この試算は生徒一人だけの場合ですので、生徒数を増やせばこの状況は一変します。1時間あたりの枠の中に最低生徒を5~6名入れる、人数の少ない枠はクローズする、というようにスケジューリングする必要があります。Google Appsなどのカレンダーアプリを利用すれば、随時生徒と事業主で英会話カフェの開講状況を共有できます。生徒の集まらない枠は開講しない、開講するために集客する、それば安定経営へのキーポイントです。

 ③最大の焦点である生徒募集は無料媒体も利用しよう

英会話は日本人にとって「できれば習いたい習い事」として常に上位にあります。しかし、食品や衛生、住居のように必須のものでもありません。

 そのため、宣伝をしっかりしないと生徒獲得は自然にはできないと思ってください。また、せっかく始めた方も満足しなければ既にやめてしまいます。絶え間ない生徒獲得と顧客満足を同時に進行しなければいけないのでなかなか簡単ではありませんが、英会話カフェの雰囲気や英会話や外国人が好きな方にはやりがいがあるでしょう。

 ~英会話カフェの広告媒体(一例)~

・【紙媒体】

 ぱど(地域のフリーペーパー)への掲載:首都圏>東京北版>25万部で25万円~

・【Web媒体】

  1. スクルー こどもの習い事・アクティビティ検索・申し込みサイト:掲載料無料
  2. EPARKスクール習い事・体験レッスンの検索・予約サイト:掲載料無料※審査あり
  3. ジモティ「スクール」の全国の広告の無料掲載

 英会話カフェは教育業界の一部としてみられますが、教育系の宣伝には地元の折込チラシが有効です。お金と時間に余裕のある主婦はスマホだけでなく「ぱど」などの紙媒体からも情報収集をしています。

 無料媒体には積極的に活用したいのですが、契約前には別途料金が発生しないかよくチェックしださい。最近の傾向としては、掲載時は無料だがその後問合せがあった際に1件いくら~という別料金がかかるという広告ビジネスがあります。

 4.英会話カフェ開業と融資

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英会話カフェという特質上、外国人が1名もいない英会話カフェは正直考えられません。英会話サークルとして日本人の英会話中級者以上の集まりであれば500円で利用できる「英会話クラブ」などが有名ですが、外国人のリーダーは存在しません。

 英会話業界での外国人の存在は非常に大きいもので、定期的に通う人は外国人に合う機会が欲しいためにお金を払っている「外国人大好き」な層もいらっしゃいます。

 もちろん、英会話カフェですので専属の講師を雇う必要はないのですが、どうやって複数人でスケジュールが空いていてフレンドリーで日本人が好むタイプの方に来ていただくか、というのはとても難しい問題です。      

 英会話カフェを1施設を借りて本格的に行うのであれば、日本政策金融公庫での融資を考慮に入れるとよいでしょう。六本木や麻布などの外国人の集まりやすい飲食店などにお願いして英会話カフェを一緒にやっていける人材募集の張り紙を掲示していただきます。

 ひと月あたりの固定賃金は最低半年分を運転資金として用意しておきましょう。外国人がいつもいる場所、中で飲食もできる場所、そして人目につきやすい場所。そんな場所で予約不要の英会話カフェがあれば、きっと東京オリンピック効果もあり利用者は増加することでしょう。

 まとめ

英会話ではインプットとアウトプットの両方が必要だと言われていますが、日本人には環境として英語でアウトプット(=Speaking)する場が足りません。事業として継続するのは簡単ではありませんが、英会話カフェビジネスは今後ますます必要とされる事業の一つです。

株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
【プロフィール】
平成22年04月 資格の学校TAC入社、財務諸表論講座講師を5年間務める
平成24年04月 税理士事務所で勤務
平成24年08月 個人で融資サポート業務をスタート
平成27年12月 株式会社SoLabo設立
現在までの融資実績は1600件以上

【書籍】
『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方35の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
inQup     » https://inqup.com/

【 動画で確認! 】株式会社SoLabo代表 田原がチバテレビに出演しました。