行政書士として開業するには?
行政書士の資格を取得した人はこれからの開業を検討している人もいるでしょう。しかしいざ開業しようと思っても、具体的な開業の流れがわからないという人もいるでしょう。 そこで今回は、行政書士として独立開業したいという人のために、開業するにあたっての具体的な方法を説明していきます。
1.開業資金の準備
開業するにあたって問題になりやすい1つが開業資金です。
まず、行政書士として仕事をするには行政書士会へ登録する必要がありますが、それには30万円ほどかかります。また、事務所を運営するために維持費や備品などの必要経費が必要です。そのため、合計で約50万円程度は用意しておく必要があります。
なお、事務所の維持費を節約するために自宅で開業することもできます。
開業したからと言ってすぐに仕事がたくさん手に入るわけではありません。事業が軌道に乗るまでにはしばらく時間がかかりますので、その間の生活費も用意しておきましょう。
2.開業の流れ
資金の準備ができたらいよいよ開業です。行政書士としての開業にはさまざまな手続きが必要になりますので、ひとつずつ確認していきましょう。
行政書士としての開業の大まかな流れは以上の通りです。
また、開業するにあたっては自分の専門分野をあらかじめ決めておくとよいでしょう。
行政書士が手掛けることができる仕事の範囲は広いですが、他の行政書士との差別化を図るためには相続や不動産などといった専門分野で差をつけましょう。
3.仕事を得るために
行政書士として独立開業すれば、仕事も会社とは違って自分で得ていかなければなりません。自分で仕事を得るためには、たとえば次の2つの施策が必要です。
(1)行政書士としての自分をアピールする
行政書士として開業したら、まず事務所の知名度をできるだけ多くの人に知ってもらい、世間での存在感をアピールしていきましょう。
行政書士としての自分が知られていなければ仕事を依頼してくれる人は現れないからです。
例えば、自分の知人に開業したことを報告し、できるだけ名刺を配るといいでしょう。また、自分の知人だけでなく、異業種交流会やセミナーなど人がたくさん集まる場へ出かけて事務所のポスターや名刺を配れば、幅広く事務所をアピールすることができます。
(2)行政書士の紹介サービスの活用
事務所への集客を外部企業に任せるという方法もあります。
たとえば、相談者に対して適切な行政書士を紹介する紹介サービスがあります。そういったサービスを手掛ける紹介業者を見つけ、契約を結ぶだけで相談内容に応じて顧客に自分の事務所を紹介してもらえます。
最近ではIT企業でも専門家紹介を目的としたオウンドメディアを運営する企業もあります。多くの人が閲覧するWEBメディアを通して宣伝することができます。集客には労力と時間がかかり、日々の業務に追われて自分で行うのが難しい場合は、業者を利用することも検討してみてください。
4.仕事を取れたら
上記のような努力を通して、開業後やっと仕事の依頼を得ることができたら落ち着いて仕事に取り組みましょう。
はじめのうちは仕事に失敗できないと必要以上に固くなってしまうのもわかりますが、すべてがうまくいくことはそう多くありません。
肩の力を抜いて、わからない部分はクライアントに確認して着実にひとつひとつ仕事を進めていきましょう。
はじめのうちは失敗することも多いです。もし失敗しても、その原因を把握し次に生かしていけるようにして少しずつ実際の仕事に慣れていきましょう。
まとめ
行政書士として開業し、成功するにはそれなりの努力が必要です。
ほとんどの人が司法書士としての知識は持っていても、開業に関する知識はもっていないため初めのうちはどのように開業すればいいのか戸惑ってしまうことだと思います。また、司法書士として開業しても仕事の依頼を受けるのは大変です。
そのため、もし行政書士としての開業を目指しているという方がおりましたら、ぜひこれを機会に自分の実際の開業計画の参考にしてみてはいかがでしょうか。
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平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
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