今、病院は開業しても失敗する?!何が理由で失敗するのか

病院は開業しても失敗する?!何が理由で失敗するのか 2019.03.29起業後の資金調達 – 接骨院・介護・福祉・医療
病院は開業しても失敗する?失敗する原因はなんなのでしょうか。

病院に勤務をして資金を貯め、開業医として独立したい医師の方もいらっしゃいます。

しかし、独立後は医師としてのスキル以外に経営の知識も必要になってきます。そのため、勤務している時には上手くいってたのに、開業後に失敗してしまう開業医の人もいるのが現状です。

ここでは、開業医が独立後に失敗してしまう理由について解説していきます。参考にしていただき、開業までの準備の参考にしてみてください。

1.【理由1】開業場所の問題で失敗したケース

①立地条件のリサーチ不足

クリニックを始めるにあたり、開業地の選定は「徹底したマーケティング」の元で行われるべきです。リサーチ不足でとにかく患者が来ないため、やむなく廃業に追いやられるケースが多く見受けられるためです。

では、どのようなリサーチをすればいいのでしょうか。以下の一例をご覧ください。

 【開業前に調べるべきマーケティング事項の一例】

  • 開業地周辺にどのような競合があるのか
  • 競合の利点はどのような点にあるのか
  • 競合に通う患者さんはどの年齢層なのか
  • 競合に通う患者さんの生活スタイルはどうなのか
  • 患者候補の生活動線上に、開業予定の医院はあるのか
  • 近隣に人を呼べる飲食店や美容室などの店舗は複数ある

 上記でポイントになるのは、競合と患者候補となる人々の生活動線です。競合については調べる方が多いのですが、患者候補となる人々がどのような生活をしているかまではなかなか調べることが難しいのが現状です。

 開業予定地に知り合いの医師などから、「どんな人が住むエリアなのか?」「人々が通うスーパーはどこなのか?」など具体的な情報を教えてもらえれば参考となるでしょう。

 ②子供の多い地域で開業したが内科だらけで競合とぶつかった

開業医の専門は内科系が6~7割で、次に整形外科と精神科が多いそうです。個人開業医が総合業院のような施設や機器を揃えるのは、物理的に難しいからでしょう。

 内科と小児科のクリニックを開くため、自宅近くで学校や幼稚園などが多いエリアを狙ったものの、そのエリアは既に既存クリニックで飽和状態。新規参入したものの、切り込めずに敗退してしまったという失敗も見受けられます。特に小児科は一度常連になれば、兄弟・姉妹も同じクリニックで、その子供が大きくなっても同じクリニックに通う可能性が高くなります。

 2.【理由2】経営スキルがなく失敗したケース

①医療経験は豊富にあるが経営は初めて

勤務医時代に給料をもらっていた時分とは逆で、開業医は診療だけしていてはいい身分ではありません。医療的な知識があっても、経営が初めてで資金繰りなど経営スキルが足らずに廃業してしまうケースも見受けられてます。

 資金はいくらあり、毎月の経費はどのくらいで、所得はどれぐらいになるのか。そのような経営スキルが欠如していたため、医療経験は豊富にも関わらず、廃業してしまうケースがあるのです。

 ②患者さんはお客様という視点が欠如していた

総合病院での勤務経験が長い方が該当するのですが、医師の数が多い病院では医師の持つ影響力は経営という視点では分散されます。しかし、個人が病院を開業する場合、開業者の人柄や患者さんへの接し方の良し悪しで病院の評判は決定します。

 患者の心理としては、いくら家から近くても感じの悪い対応をされたクリニックには行きたくなくなります。多少遠くても、感じのよい先生のいる病院へ通うものです。そのため、患者さんはお客様という視点を持ち、接客にも気を付けないと客足が遠のくリスクがあるので、丁寧な対応を心がけると良いでしょう。

 3.【理由3】医学知識と研修の不足

開業後に医学知識の不足がストレスになる

病院を開業すると、勤務医時代よりも時間がなくなると考える開業医は多いようです。充分に経験を積んできたつもりだが、実際に一人で現場に立てばたつほど、もっと研修を受ければよかったと後悔するようです。現場で新しい知識を得る時間のないことは、まじめな医師のストレスとなっています。

 

 4.【理由4】人間関係のトラブルが多かった

①辞めるスタッフが多い

独立した後、止めるスタッフが多く経営が立ち行かなくなるケースもありえます。

病院のスタッフ育成を開業医が行うことになりますが、人材育成は病院経営のとって重要です。風通しのよい雰囲気を作られているか、スタッフの満足度や向上心はどうか、などを常に意識していく必要があります。

 

 ②管理することのストレスがあった

個人でのクリニック開業では、最低でも受付や看護師などを雇わなくてはいけません。

 しかし、従業員とのコミュニケーションを上手に図れず、医師側に大きなストレスがかかってしまったケースも多いようです。

 5.【理由5】金銭面の理由で失敗したケース

開業のための多く借入しすぎた

最初に多額の融資を受けて開業した方が、その後、資金繰りや返済に困窮し廃業を余儀なくされてしまったケースもありえます。

自分の理想の病院を開くのが独立開業のメリットですが、自身の資金力や病院での収益力とのバランスから借入をするべきです。借入をする場合は開業後にどのような施術をするのか事業計画を練り、必要な機材を購入するだけの融資を受けるようにしたほうが良いでしょう。経営していく中で軌道が乗り、施術の範囲を増やしたいときに、設備投資を増やしていくと返済に困る可能性を減らせます。

 

 6.既に開業した人はこれからどうすればいいのか?

病院を開業するための失敗要因がわかったところで、既に開業した病院を今後安定させるにはどうすればいいのでしょうか?

まずは、何が理由でうまくいっていないのかを丁寧に自己分析する必要があります。今、あなたの病院には何が足りないから成功していないのでしょうか?それらを自分または専門家と一緒に分析し、事業計画を立てるのです。

経営ノウハウがないのであれば、それらは勉強し、知人・友人に相談することで少しずつ前進する場合もあります。人間関係のトラブルであれば、それあらが得意な業者に外注するという方法もあります。また、不動産契約で違約金などがないのであれば、移転して心機一転やり直すという方法もあります。

 

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株式会社SoLabo 代表取締役 田原広一
この記事の監修
株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者
平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計4,500件以上(2021年7月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

【運営サイト】
資金調達ノート » https://start-note.com/
創業融資ガイド » https://jfc-guide.com/
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