焼鳥屋の経営に失敗してしまう原因とは?開業後にできる対策3つ | 開業支援の相談なら「開業支援ガイド」

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焼鳥屋の経営に失敗してしまう原因とは?開業後にできる対策3つ

焼鳥屋さんは、鶏肉の原価が低いとは言え、競合店も多く、努力をしないことには経営はうまくいきません。

当記事では、焼鳥屋を開業して失敗してしまう原因と解決策を解説します。

焼鳥は原価が安いから大丈夫!は勘違い?

飲食店を経営する場合、使用する食材や飲み物の原価率を計算することは大切です。

飲食店の原価率は30%程度にするべきである、と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

原価率が高いと、売上があっても利益を確保することができません。そこで、原価率を下げるためには、原価が安い食材を調理して提供することになります。

焼鳥屋において、主に使用する食材である鶏肉は、比較的安価で仕入れることができ、原価率を抑られる傾向があります。

しかし、鶏肉の原価をできるだけ抑えることで利益を出すことができるからといって、焼き屋は儲かるとは限りません。

原価率ばかりを気にして品質が低下していませんか?

焼き鳥屋では、主に鶏肉を使用することになります。鶏肉は他の食材よりも原価を低く抑えることができる場合がありますが、あまりにも安いと品質が良くないおそれがあります。

原価率を抑えるために、安い鶏肉を仕入れたとしても、お客さんに注文されなくては売上にはなりません。

原価率を下げることばかりを気にかけていると、結果的に提供する商品の品質が低下し、集客力の低下に繋がります。

集客力が低下すると売上が下がり、結果として閉店せざるを得ない状況に陥る可能性があります。

原価と提供する価格、商品の品質のバランスを考えることが大切です。

立地が原因で廃業の可能性も!

飲食店に限らず、何かお店を出店する場合は、どこに出店するかによって売上が異なる場合があります。

焼き鳥屋も同様で、味や品質、価格や接客に何の問題がなくても、立地が影響して集客できずに廃業してしまう場合があります。

開業前に、どこで焼き鳥屋を開店するべきかを調査する必要があります。

焼き鳥屋の開業に適した立地とは

駅前

駅前は、焼き鳥屋の開業に適している立地と言えます。

都心の主要駅であれば、「駅近」ということもあり、集客を見込むことができるでしょう。

客層も、会社員だけでなく、学生もターゲットにすることができます。

また、都心でない場合でも、駅の近くに焼き鳥屋を開業することで、安定した集客を見込める場合があります。

電車やバスなどで駅を利用する人を取り込むことができます。

また、駅を徒歩で利用している場合、アルコールの販売量も増加するため、利益の確保がしやすいでしょう。

ビジネス街

ビジネス街も、飲食店の激戦区です。

仕事を終えた会社員が宴会で利用するため、安定した集客が見込めます。

また、夜だけでなくランチタイムの営業をすることで、1日を通して売上を作ることができます。

商店街

街の商店街も、焼き鳥屋の開業に適している立地の一つです。

一定の人通りがある商店街であれば、集客につながる可能性があります。

しかし、年齢層が比較的高くなってしまう可能性もあるので、メニューの選定や営業時間などにおいて工夫が必要です。

また、商店街には、大手焼鳥チェーンが出店している場合があるので、事前に競合店の確認しておきましょう。

繁華街

飲食店を開業する場合、繁華街であれば人通りが多いため、競合店が出店している場所です。

繁華街であれば、集客を期待でき、アルコールの販売量も他の立地と比較して多い傾向があります。

しかし、家賃が高い点や、平日の集客力が休日にくらべて弱い、という問題点もあります。

家賃や保証料については、管理会社に確認しておくことが大切です。

焼き鳥屋に合う立地は意外と多い!?

焼き鳥屋のような飲食店を経営する場合、繁華街やビジネス街、駅前などは選ばれる立地です。安定した集客を見込むことができるためです。

しかし、焼き鳥屋を開業する場合、前述のような飲食店に選ばれる立地以外であっても、経営を成功させることができる可能性があります。

裏通り

比較的人通りが少ない裏通りは、飲食店を開店しても一目に着きにくく、お客様が来ない、というリスクがあります。

しかし、個人経営の焼き鳥屋で、隠れ家のようなイメージの雰囲気づくりをすることで、大人の雰囲気の上品な焼き鳥屋として差別化することができます。

SNSやネットでの広告宣伝を戦略的に活用することで、裏道であっても人気店になる可能性があります。

また、裏通りであれば、駅前や繁華街より家賃を安く抑えることもできるでしょう。

住宅街

住宅街は、近隣の住民をターゲットとして、家族連れのためのメニューや内装をするなどして工夫することで、安定した集客を見込むことができます。

しかし、焼き鳥を焼くときの煙や、遅い時間の騒音問題に注意しておく必要があります。

 

このように、焼き鳥屋の開業には適した立地がいくつかあります。

開業後に、「良い条件の立地で開業したのにうまく利益がでない・・・」という場合もあるでしょう。

そのようなときは、立地以外の点で改善できるポイントをまず見つけましょう。それでも集客できない、などという場合には、立地にあった工夫をしてみましょう。

住宅街であれば家族向けのメニューや席を用意したり、ビジネス街であれば数量限定のランチメニューを用意したりなど、周辺のお店の状況を見ながらそれぞれの立地に合った戦略を考えましょう。

他店との差別化は忘れずに!

「経営している焼き鳥屋でオリジナルのメニューはありますか?」「何をお店の売りにしていますか?」などの質問に答えられるように、開業前に経営したいお店のコンセプトを決めましょう。

しかし、経営していく中で、周辺の状況が変わることや、お客さんの動向が変化することがあります。

定期的にメニューの見直しをして、自身のお店では何を提供したいのか、どういった商品なら売れそうなのかを考えるようにしましょう。

そして、周辺の飲食店についても、定期的な調査を忘れないようにしてください。

まとめ

今回は、開業した焼鳥屋が閉店してしまう理由とその対策について紹介しました。

焼き鳥屋を継続して経営するための3つのポイントは、下記の通りです。

①原価

原価率ばかりを気にかけて品質の低下を招いていませんか?

②立地

立地条件にあった集客方法ができていますか?

③差別化

周辺の飲食店との差別化はできていますか?

原価を抑えた鶏肉を焼くだけで集客することは難しい傾向があります。

焼き鳥屋を継続して経営していくためには、定期的に業界の流れを確認して、自分のお店が何を改善するべきなのかを考えるようにしましょう。

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この記事の監修者

田原 広一(たはら こういち)

株式会社SoLabo 代表取締役 / 税理士有資格者

田原 広一(たはら こういち)

平成22年8月、資格の学校TACに入社し、以降5年間、税理士講座財務諸表論講師を務める。
平成24年8月以降 副業で税理士事務所勤務や広告代理事業、保険代理事業、融資支援事業を経験。
平成27年12月、株式会社SoLabo(ソラボ)を設立し、代表取締役に就任。
お客様の融資支援実績は、累計6,000件以上(2023年2月末現在)。
自身も株式会社SoLaboで創業6年目までに3億円以上の融資を受けることに成功。

【書籍】
2021年10月発売 『独立開業から事業を軌道に乗せるまで 賢い融資の受け方38の秘訣』(幻冬舎)

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